クリス・ポール

「今もNBAでプレーできていることに感謝しているよ」

NBAの2021-22シーズンは開幕して1カ月もたっていないが、キャリア17年目のクリス・ポールは様々な記録を更新している。

今年10月にNBA史上最も偉大な75人の一人に選ばれたポールは、開幕2戦目のレイカーズ戦で23得点14アシスト5リバウンドを記録し、個人通算2万得点、1万アシストに到達したNBA史上初の選手となった。

そして現地11月2日に行われたペリカンズ戦で、ポールはNBA歴代アシスト数で3位に浮上した。第1クォーターだけで7アシストをマークしたポールは、第2クォーターの残り1分43秒にジェイ・クラウダーの3ポイントシュートをお膳立てし、通算1万336本目のアシストを記録。サンズのレジェンドであるスティーブ・ナッシュが持つ1万335アシストを抜き、歴代3位になった。

試合を通じてポールは14得点とシーズンハイの18アシストを記録して、112-100での勝利に貢献。また、通算アシスト数を1万346本にまで伸ばしている。なお、通算アシスト数1位は1万5806本のジョン・ストックトン、2位は1万2091本のジェイソン・キッドとなっている。

ポールは試合後に「とても意味のあることだ」と喜びを噛み締めた。「この機会を与えてくれた神に感謝している。同時にこのチームでプレーできていること、そして今もなおNBAでプレーできていることにも感謝しているよ。それは当たり前のことではないからね」

「NBAに入ったばかりの時に、歴代アシスト数のリストを見て『僕が取ってやる』と思ったんだ。そうして僕の航海はスタートしたんだけど、ちょっと前に試合に出られなくなった時に船は沈没しちゃってね」とポールは笑いながら語り、こう続けた。「でも、3位になることができた。まだプレーできていることに感謝しているし、まだまだ僕もこれからだ」

サンズの指揮官モンティ・ウィリアムズは「これほど偉大なものを見ることができるなんて素晴らしいよ」とポールを称えると、チームメートのデビン・ブッカーも「正直、ものすごく刺激を受けた」と続けた。

「僕はずっと彼のファンだったからね。彼のプレーを見ているだけでも楽しいし、一緒にやるのも楽しい。きっと将来『僕はクリス・ポールと一緒にプレーをしたんだ』って自慢できる日が来るはずさ」