前半を2ポゼッション差で終えるも後半に失速
天皇杯の3次ラウンド、B3所属のアルティーリ千葉がアルバルク東京に挑んだ。
A千葉はディフェンスの間合いが遠く、簡単にシュートを打たれてしまい、さらには完全に崩されてアウトサイドシュートを決められるシーンも重なり先行されてしまう。それでも、A千葉はここから粘りのバスケで互角の試合を演じた。
イバン・ラベネルに外角シュートを打たせようと、あえて間合いを空けるA東京ディフェンスに対し、ラべネルが2本の3ポイントシュートをねじ込む。オフボールで動き回りディフェンスを混乱させた大塚裕土は、数少ないシュートチャンスをモノにし、2本の3ポイントシュート成功を含む10得点を挙げて食らいついた。また、小林大祐は抜群のタイミングで飛び込み、合わせから得点するなど、A東京ディフェンスを攻略した。第2クォーター残り3分を切った場面で田中大貴に3ポイントシュートを許し、2桁のビハインドを背負うも、そこで崩れずにレオ・ライオンズがディープスリーを成功させて第2クォーターを終える。こうしてB1経験者の活躍が光り、41-46で前半を終えた。
ここまで辛抱強くワンチャンスを生かし食らいついてきたA千葉だが、徐々にプレーの精度の差が表れ突き放されていく。後半開始早々、田中に3ポイントシュート、スティールからのワンマン速攻を許し、いきなり2桁のビハインドを背負う。さらにライアン・ロシターとアレックス・カークのツーメンゲームを止められず、セバスチャン・サイズにもインサイドへの侵入を許し、ペイントエリアでの失点が増えていった。ゾーンを織り交ぜリズムを狂わそうとするも、セカンドチャンスポイントを許し、コミュニケーションミスからノーマークで3ポイントシュートを決められてしまうなど、A東京の重厚なオフェンスに最後まで苦しんだ。
これまではライオンズが起点となり、チームが連動するスマートなプレーでコンスタントに得点していたA千葉だが、後半はA東京のマークを引きはがせずにボールラインが上がり、ショットクロックわずかなところでタフショットを打たされるシーンが増えていった。そして、最終クォーター開始1分過ぎ、カークに得点されて62-82とビハインドは20の大台に乗った。
それでもあきらめないA千葉はライオンズの速攻や藤本巧太のドライブなどで10点差まで追い上げるも、フリースローで確実に加点したA東京の牙城を崩せず、最終スコア79-96で敗れた。
勝利したA東京は明日、ライジングゼファー福岡を91-82で下した滋賀レイクスターズと対戦する。
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