ベン・シモンズ

合流に向けて球団と代理人で話し合い中

球団との関係に修復不可能なほどのヒビが入りトレードを求めているベン・シモンズが、セブンティシクサーズと問題解決に向けた話し合いを持っていると報じられた。

『ESPN』によれば、シモンズは現地11日にフィラデルフィアに到着し、新型コロナウイルスの検査を受けた。今後については代理人と球団が話し合いを続けているという。

昨シーズンのプレーオフ敗退の責任を押し付けられ、球団との信頼関係が破綻してしまったシモンズは、トレーニングキャンプに合流することも、説得を試みようとしたチームメートとの面会も拒否したと報じられている。

当初はシモンズのチーム合流を強く望んでいるとコメントしていたジョエル・エンビードも、日を追うごとに態度を硬化させ「ここで命懸けでやっている選手たちに失礼だ」とコメントするなど、手放しで再合流を歓迎できない状況になりつつあった。とはいえ、間もなく開幕という時期になってもトレードが成立する気配はなく、チームの一員としてプレーしながら球団がトレードをまとめるという案が現実的だ。

シクサーズを率いるドック・リバースは「私はプレシーズン初日から言っているが、ベンには戻って来てもらいたい」と、シモンズの復帰を強く希望している。代理人と話し合いを続けているという指揮官は「内容は言えない」としつつ「戻ってもらいたい。それが選択肢に入っていなければ、話し合いなどしない」と、あくまでもシモンズの復帰に向けて動いていることを強調した。

元NBA選手であるリバースは、チームメートとギクシャクした関係になる可能性についても否定している。「選手たちは他人の状況に首を突っ込まない。それは誇張されて伝えられているだけだ。私も経験しているが、キャンプ合流の遅れなどがあっても選手は拍手で仲間を歓迎するもの。それが10分程度続けば、もう勝つことだけに集中する」

個人で調整していたとはいえ、シモンズは心身ともにプレーできる状態にあるのだろうか? リバースの答えは「YES」だ。シモンズが現地20日の開幕戦に出場する可能性について「約束はできないが、可能だと思う」と答えている。