「平均28得点を記録したいなら1クォーターに7点取ればいい」
今年のオフにレイカーズと契約したベテランのカーメロ・アンソニーは、NBAの歴史に残るスコアラーの一人として認知されている。
2013年には得点王(平均28.7得点)に輝き、これまでの総得点は歴代10位の2万7370点で、キャリア平均23.0得点というスタッツを残している。そのカーメロが、マイケル・ジョーダンから以前、スコアリングに関してあるアドバイスを受けたと明かした。
カーメロは『Barstool Sports』に「例えば平均28得点を記録するには、簡単な方法があるんだ。ジョーダンからは、こう言われたよ。『1クォーターに7点取ればいいんだ』とね」と語った。
「あと『レイアップ2、3本、それにフリースロー2、3本でいいんだぞ。時には調子が良くて第1クォーターだけで11点から13点くらいは決められるかもしれない。そうしたら第2クォーターも同じペースで決めれば、前半で14得点だ』とも言われた。それを聞いた時はクレージーと思ったけど、それからは試合中に考えるようになった。そうしたら次のシーズンはほぼ平均30得点を記録できた」
クォーターごとの目標を7得点とし、試合が終わる頃にはだいたい30得点になると計算するのは小学生でもできることだが、それを世界最高峰のリーグであるNBAで実行できるスコアラーは限られる。
カーメロはアドバイスを受けた時期までは語っていないが、「次のシーズンにほぼ平均30得点だった」というコメントから、平均28.9得点をマークした2006-07シーズンの前年か、平均28.2得点を挙げた2009-10シーズンの前年、あるいは前述の得点王に輝いた2012-13シーズンの前年の可能性が高い。
全盛期と比べて衰えが見られるとはいえ、カーメロは今も1試合2桁得点が見込める得点源の一人だ。ジョーダンはスコアラーとして抜きん出ていたカーメロの才能に惚れ込み、シンプルなアドバイスを送ったのかもしれない。