ディアンドレ・ジョーダン

再建中のピストンズは2巡目指名権4つを得て、ジョーダンのサラリーを負担

ネッツはピストンズとの間にトレードを成立させ、余剰戦力となっていたディアンドレ・ジョーダンを手放した。ジャリル・オカフォーとセクー・ドゥムブヤがネッツに、ピストンズにはジョーダンと2巡目指名権4つ、578万ドル(約6億3000万円)の現金が移る。ジョーダンには2年2000万ドルの契約が残っているが、ピストンズはすぐにこれをバイアウトする予定。ジョーダンはベテラン最低保証額でレイカーズと契約を結ぶことが確実視されている。

昨シーズンのジョーダンは、開幕直後にセンターで交互に起用されていたジャレット・アレンがトレードで放出されて、これまで以上に大きな役割を担うと思われたが、シーズン途中にブレイク・グリフィンが加入したことで存在感を発揮できず。クリッパーズ時代のような力強いプレーは失われたが、それでもベテラン最低保証額の契約となれば、レイカーズにとっては魅力的な戦力となる。

ピストンズはドラフト全体1位でケイド・カニングハムを獲得したものの、まだまだ再建の初期段階にある。オカフォーもドゥムブヤも伸び悩んでおり、将来的な構想には入らない。ドゥムブヤは一昨シーズンにグリフィン負傷の穴を埋める活躍を見せたが、2年目の昨シーズンは他の若手にプレータイムを奪われ、この夏のサマーリーグでもインパクトを残すことができなかった。ピストンズにとってはジョーダンのサラリーを負担することが重荷ではなく、ここで手に入れた指名権をどう活用するかが問われる。オカフォーもドゥムブヤも、ネッツでプレーする機会が与えられることはなさそうだ。

先日、ポール・ミルサップの獲得を決めたばかりのネッツには、ラマーカス・オルドリッジも加わる。オルドリッジは心臓疾患で昨シーズン途中に現役引退を表明したが、病気を乗り越えて医師からプレー再開の許可をもらったことで、ベテラン最低保証額で新たな契約を結ぶ。その一方でアリーゼ・ジョンソンとの契約を解除するようだ。