男子日本代表

終盤に逆転に成功するもあと一歩及ばず

バスケットボール男子日本代表が国際強化試合でベルギー代表と対戦した。

日本の先発は田中大貴、比江島慎、渡邊雄太、ギャビン・エドワーズ、シェーファー・アヴィ幸樹の5人。渡邊が身体を当てながらドライビングレイアップをねじ込み先制点を挙げるも、日本は3ポイントシュートに当たりが来ず、ベルギーのインテンシティの高いディフェンスを崩せずに得点が伸び悩んだ。

ディフェンスではベルギーの素早いボール回しやタイミングの良いピックから連携で崩され、高確率で3ポイントシュート射抜かれてしまう。渡邊が個で打開するも単発で終わってしまい、3ポイントシュートを7本中5本成功と止められず、9-25と大きなビハインドを背負った。

だが、第2クォーターに入ると、ディフェンスの強度を上げた日本が反撃を開始する。足が動き始めた日本はオフェンスも活性化し、比江島がようやくチーム1本目の3ポイントシュートを成功させる。富樫も3ポイントシュートを成功させ、エドワーズがバスケット・カウントをもぎ取り点差を1桁に戻した。

日本はスコアをした後に2-3のゾーンに変えるチェンジングディフェンスを駆使し、ベルギーのリズムを崩したが、永遠の課題でもあるオフェンスリバウンドを何本も許してしまう。前半のオフェンスリバウンドは0-9と大きく水を空けられ、一気に点差を縮めるチャンスを逸した。それでも、田中が5連続得点を挙げ、渡邊がタフショットをねじ込み、31-39と8点ビハインドで前半を終えた。

3ポゼッション差から先が遠かった日本だが、再び渡邊が日本を牽引する。コースト・トゥ・コーストに速攻からのダンクを決めると、シェーファーとの合わせから、ボード裏からの難しいダブルクラッチをねじ込み4点差に迫った。

さらにここまで出番のなかったベンドラメ礼生がコートに立つと、ハードなディフェンスで相手にオフェンスを組み立てさせず、オフェンスでも球際での強さを発揮してアシストを連発。ベンドラメの強引なアタックから田中が第3クォーター終了のブザーと同時にゴール下を決めてついに同点に追いついた。

そして、最終クォーター序盤、ここまでほとんどシュートチャンスがなかった金丸が3ポイントシュートを沈め、日本がついに逆転。このまま流れに乗るかに思われたが、日本にアクシデントが連続で起きてしまう。渡邊がドライブからシュートファウルを得た瞬間に足をつり、その後コートに戻れなくなると、張本も相手の肘を頭に食らい、ロッカールームへ下がる事態に陥った。

エドワーズがゴール下などで粘っていたが、実質9人で戦うことになった日本は逆転を許してしまう。それでも、比江島がアグレッシブに攻め続け、2ポゼッション差以内で留まると、残り12秒、富樫がフリースローを2本沈めて70-70の同点に追いついた。

しかし、直後のポゼッションでジレ・ピエール・アントワンにこの試合7本目の3ポイントシュートを決められて万事休す。残り3秒、サイドラインからのリスタートでシュートまで持ち込めずに70-73で敗れた。

日本は7月11日にフィンランドと戦い、国際強化試合沖縄大会を締めくくる。