ハーパー・ローレンスJr

今日から決勝トーナメントと順位決定戦、タフに戦う姿を見せられるか

U19ワールドカップに参加している日本代表は、グループリーグ最終戦でリトアニアと対戦。ティップオフからいきなり10点を連取され出だしからつまづくと、前半で25点の大量ビハインドを背負い、そのまま63-95の大敗を喫した。これで日本はグループリーグを3戦全敗で終了し、本日の決勝トーナメント1回戦ではグループB1位のセルビアと対戦する。

「とにかくターンオーバーが多かったです。自分たちが何かに取り組もうとしても、そこでプレッシャーを掛けられて上手くタイミングがとれなかった」と佐古賢一ヘッドコーチが振り返ったように、日本代表はサイズとコンビネーションを備えたリトアニアの圧力に押されて16スティールを献上し、計23ターンオーバーを記録。ミスからリトアニアにイージーバスケットを次々と許したことが大量失点に繋がった。

第2戦のカナダ戦、そしてこのリトアニア戦と、日本の若武者たちは国内の同世代と戦う普段の試合では感じることができないプレッシャーに打ち負かされて、『世界の壁』を痛感せざるを得ない状況になっている。ただ、この経験こそ彼らの視座を高くし、さらなる飛躍へのエネルギーとしなければならない。

もう一つ大事なのは、ここで意気消沈することなくフィジカルでの劣勢を余儀なくされてもファイトを続けること。個ではなく、互いにサポートし合いチームとして戦う練度を試合ごとに高めていくこと。それは選手たちも理解している。

木林優は語る。「ディフェンスのコミュニケーションを見つめ直さないといけない。相手のビッグマンに引いてしまいました。強い気持ちを持ってやっていきたいです」

また、第1クォーター中盤の戦いぶり、第4クォーターの奮闘が示すように、自分たちのやるべきプレーを続けていけば対抗できないわけではない。ハーパー・ローレンスJrは「第3クォーター、第4クォーターと自分たちのディフェンスができましたが、それでは遅かったです。自分たちのディフェンスを最初からやらないといけない」と語るように、出だしから心身ともにフルスロットルで戦う準備が求められる。

今日の相手、セルビアはグループリーグで対戦したチーム以上の難敵だ。この2試合で学んだ教訓をしっかり生かし、世界の列強相手にタフに戦う姿を見せてもらいたい。