デビン・ブッカー

クリス・ポール「このチームじゃなかったら勝てていなかった」

2009-10シーズン以降プレーオフを逃してきたサンズは、今シーズンから加わったクリス・ポールの活躍もあり、11年ぶりにポストシーズンの舞台に帰ってきた。そして、ディフェンディング王者レイカーズとのファーストラウンドを4勝2敗で制し、11年ぶりにカンファレンスセミファイナルに勝ち上がった。

現地6月3日にステイプルズ・センターで行われた第6戦、サンズはデビン・ブッカーが前半だけで33得点を挙げ、試合を通してプレーオフでのキャリアハイとなる47得点を記録する活躍でチームを牽引した。序盤から広げたリードを守り続けたサンズが113-100で勝利し、シリーズ突破を決めた。

キャリア初のプレーオフシリーズを勝ち上がったブッカーは「この勝利が持つ意味は大きい」と語った。「でも、次はナゲッツという強敵が待っている。今日は勝利を祝うけど、すぐにデンバーでの試合に集中するよ」

ブッカーは試合中に「コービー(ブライアント)と話したことを考えていた」と続けた。「どういう困難を乗り越えてきたか、ポストシーズンについて、レジェンドになるために踏まないといけないステップについて話したことをね。ステイプルズ・センターでの8番と24番(ともにレイカーズの永久欠番)が、まるで自分に光を当ててくれているようにも見えた。きっとコービーは今日の会場にいたのだろうし、誇りに思ってくれていると思う」

肩の負傷を抱えながらプレーを続けているポールは「第3戦が終わってから、チームのみんなには集中して試合に臨もうと話していた」とシリーズを振り返った。「このチームじゃなかったら勝てていなかった。ウチに相応しい結果だと思う。勝ててうれしいよ」

ポールは今シーズンからチームメートになったブッカーを「彼はスコアリングだけの選手ではなく、ディフェンスでも貢献できる選手」と称えた。「僕はいつだって攻守で活躍できる2ウェイプレーヤーを尊敬している。デビンはそういう選手さ。それだけの努力をしている選手で、自分がチームに来た時から周りから尊敬されていた」

ナゲッツとのシリーズは、現地7日にフェニックスで第1戦が行われる。