1年目からホーネッツの司令塔として活躍
今シーズンのホーネッツは、開幕前の時点では育成の年と見られていた。しかし、中盤戦までは東カンファレンス上位につけるなど、下馬評を覆す勢いだった。良い意味で期待を裏切ったチームの中心にいたのは、ルーキーのラメロ・ボールだ。
開幕当初はベンチからの出場が続いたものの、先発に起用されてからチームの戦績も上向き始め、最終的に10位でプレーイン・トーナメントに進出。ラメロは右の手首を痛めて51試合(先発31試合)の出場に留まったが、平均15.7得点(新人3位)、6.0リバウンド(同3
位)、6.1アシスト(同1位)、1.6スティール(同1位)という成績を残し、2020-21シーズン新人王最終候補に選ばれた。
気になる手首の状態について、ラメロはシーズン最後のインタビューで「曲がらない」と告白したほど悪い状態だったが、彼はチームにとって重要だったレギュラーシーズン終盤戦、そしてペイサーズとのプレーイン・トーナメントに強行出場した。
ラメロは来シーズンに向けて「全体をレベルアップさせたいし、もっと勝ちたい。(オフの間は)シャーロットとカリフォルニアで練習する。プレー全体のレベルを上げることを目標に取り組む」と語った。
チームとしての目標を聞かれた彼は「優勝」と言い切った。「ウチの力は、僕たちが分かっている。みんなが健康な状態で戻って来れば、大丈夫。毎シーズン優勝を目標にやるべき。そうでなかったら、どうしてプレーするのか理解できない。優勝を目標に挙げないといけない」
ラメロ、テリー・ロジアー 、マイルス・ブリッジズ、デボンテ・グラハム、そしてベテランのゴードン・ヘイワードが中心のチームは、今シーズンの経験を来シーズンに生かし、プレーオフ争いに絡んでくるだろう。2年目のラメロがチームのポテンシャルをどこまで引き出せるのか、司令塔としての成長にも期待したい。