『プレーオフ・モード』のマブスがウォリアーズを飲み込む28-0のランで快勝、ルカ・ドンチッチは「悪くないね(笑)」

『プレーオフ・モード』のマブスがウォリアーズを飲み込む28-0のランで快勝、ルカ・ドンチッチは「悪くないね(笑)」

2021/04/29 09:00
ルカ・ドンチッチ

ドンチッチがオフェンスを引っ張り、トレイ・バークがカリーを追い回す

マーベリックスは前日のキングス戦に続く敵地での連戦で、キングス戦では覇気のない戦いぶりで106-113で敗れていた。絶好調のステフィン・カリーに牽引されるウォリアーズに勝つのは望み薄と思われたが、実際は今シーズン最高とも言うべきパフォーマンスを見せて133-103の完勝を収めた。

試合開始から3分半は11-12と拮抗していたが、ここからマブスが圧倒する。第1クォーター終了までの8分半を失点なしで切り抜ける25-0のランを見せると、第2クォーターも26-17とリードを広げていく。前半終了時点で62-29。ルカ・ドンチッチは「キングス戦の出来があまりにも不甲斐なくて、みんな怒っていた。その感情をこの試合に正しく向けることができた」と語る。

ドンチッチは試合が終わって会見で記者から問われるまで、数字のことは何も知らなかった。「28-0だって!? ホントに? それは知らなかったけど、悪くないね(笑)」

インサイドで多彩な仕事のできるクリスタプス・ポルジンギス、相手のエースを止めるジョシュ・リチャードソンが揃って欠場。JJ・レディックはかかとのケガで7分しかプレーできなかった。それでもマブスが圧倒できたのは、個人のスキルではなくチーム全体のエネルギーを前面に押し出したからだ。ウォリアーズはそれを受け止める準備ができていなかった。

ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーはこう語る。「彼らはプレーオフのように戦ってきた。それに対して我々はエキシビジョンのようだった。問題は得点力不足ではなくディフェンスで、強度や準備、メンタルにある。それが足りないまま試合に臨んでしまった」

プレーオフのように戦うマブスの気持ちの持ちようは正しい。昨シーズンの『バブル』で試験導入されたプレーイン・トーナメントは今シーズンから本格導入された。プレーオフにストレートで進出できるのは6位まで。7位と8位のチームが対戦し、勝者が第7シードとしてプレーオフに進み、敗れたチームは9位と10位の勝者ともう一度戦い、勝ったチームが第8シードでプレーオフに進む。昨シーズンはブレイザーズがプレーインを勝ち抜いたが、プレーオフ1回戦の時点で疲労困憊だった。現在6位のマブスとしては、何としてでも現在の順位をキープして、プレーインを回避したいところだ。

ドンチッチはフィールドゴール23本中15本成功で39得点でオフェンスを引っ張った。ディフェンスで活躍したのはトレイ・バークだ。ヘッドコーチのリック・カーライルは「すべてのカテゴリーで最も難しいのはステフを追い回す仕事だ。トレイはその挑戦に応えて彼を追いかけ回した。良い働きをしてくれたよ」と称える。

一方のウォリアーズは現在10位。ここから順位を落とせばポストシーズン自体が消滅してしまうが、できるものなら8位まで順位を上げて、プレーインは1勝だけで突破したい。現在8位のグリズリーズ、9位のスパーズとのゲーム差は1。スパーズには直接対決で勝ち越しており、レギュラーシーズン最終戦はグリズリーズが相手。まだまだ可能性は残されており、大事な残り試合をエキシビジョンのように戦うべきではない。

カーは「今シーズン最も重要な試合の一つだったのに、始まる前に終わってしまった感じだ」と語り、3ポイントシュート成功5本を含む27得点を挙げたカリーは「嵐に巻き込まれてしまった」と振り返る。ウォリアーズにとっては、マブスがそうしたようにこの試合への怒りを正しい形で次の試合に持ち込めるかどうかがカギとなる。

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