ディフェンスとリバウンドで崩れない盤石の強さ
4月14日、宇都宮ブレックスがホームのブレックスアリーナに横浜ビー・コルセアーズを迎えた。
横浜はこの1カ月で宇都宮に3敗しているが、チームプレーの成熟にアキ・チェンバーズの復帰が加わってゲーム内容が良くなっている。この試合でも立ち上がりからライアン・ロシターとLJ・ピークのツーメンゲームに崩されかかりながらも相手のフィニッシュに粘り強くプレッシャーをかけてシュートを決めさせず、ロースコアに持ち込む。
ただ、オフェンスに転じると宇都宮の強烈なプレッシャーに煽られて得点を伸ばせない。それでもセカンドユニットが奮起し、森井健太がプレッシャーを押し返すようになると、日本人エースへと成長した森川正明が確率良くシュートを決めて、第1クォーターを17-17で終える。
しかし、森井と森川がベンチに下がると失速。激しくディフェンスに行こうとするのだが、その裏を経験豊富な喜多川修平に突かれて連続得点を浴び、そこからファストブレイクを連発されてあっという間に10点差を付けられた。
もっとも、宇都宮が本当の強さを発揮したのはそれからだ。16点リードで迎えた後半、挽回しようとエナジーを出す横浜が何度も良い流れをつかみかけたが、とにかくディフェンスとリバウンドで崩れない。あっさりと得点できたのはリスタートの際に裏のスペースに飛び込んだ森川のゴール下ぐらいで、とにかくイージーシュートの機会を与えず、パトリック・アウダの連続ダンクで点差を1桁に詰めた際にも、タイムアウトでディフェンスを引き締めて、それ以上の追撃を許さなかった。
流れが悪い時に踏み留まり、相手の流れを断ち切るという点でとりわけ目立つのはジェフ・ギブスのプレーだ。結果的に勝負どころとなった第3クォーター、竹内公輔とのインサイドコンビで横浜の勢いを止めるとともに、8得点を固め取りして逆にリードを広げた。
最終スコアは77-71。横浜としてはまずまずのパフォーマンスを見せたはずだが、一度もリードを奪うことができずに終わった。ヘッドコーチのカイル・ミリングは「選手層の厚さなどで、宇都宮がなぜリーグトップのチームなのかが証明された試合になった」とのコメントでその強さを称えている。
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