大学バスケットボールの全米王座を決めるNCAAトーナメント決勝は日本時間明日午前、ゴンザガ大とベイラー大が激突!

大学バスケットボールの全米王座を決めるNCAAトーナメント決勝は日本時間明日午前、ゴンザガ大とベイラー大が激突!

2021/04/05 18:30
ジャレン・サッグス

1年生エースのジャレン・サッグスがゴンザガ大を頂点に導くか

『マーチ・マッドネス』と呼ばれるアメリカスポーツ界の春の一大イベントが、大学バスケットボールの全米王座決定トーナメントだ。今年も数多くの熱戦が繰り広げられ、多くのドラマにバスケファンが感動する中、女子はスタンフォード大学が優勝。そして、残り1試合となった男子の決勝はゴンザガ大vsベイラー大で、日本時間の4月6日(火)午前10時20分にティップオフとなる。

昨年はコロナ禍によって無念の大会中止となったが、今年は大きく開催方式を変えて大会実施へとこぎ着けた。いつものトーナメントは4つの大きな山(イースト、ウエスト、ミッドウエスト、サウス)に分けて全米各地で試合を行い、それぞれの山を勝ち上がった4チームが一堂に会して『ファイナル4』を行う。それが今年は移動による感染リスク削減のため、『ファイナル4』の開催地となるインディアポリスを中心とするインディアナ州で集中開催。スケジュールも例年に比べると、かなり圧縮された。

普段なら多くの試合が満員となり、『ファイナル4』となれば普段はアメリカンフットボールNFLのチームが使用する巨大スタジアムに5万人から6万人の観客が詰めかける。それが今年は感染防止のため最大でも収容人数の25%と大幅に制限され『ファイナル4』の観客も1万人以下に抑えられている。

こういった様々な制限の中、ファイナルへとたどり着いたゴンザガ大とベイラー大は、戦前の予想で優勝候補の1番手と2番手と推す声も多かった。ゴンザガ大は『AP通信』選出によるトップ25ランキングで、プレシーズンからここまでずっと1位を維持。戦績も31勝0敗で、これで優勝すれば実に1976年のインディアナ大以来となる、史上8チーム目の無敗王者となる。一方のベイラー大もランキング2位の在籍期間はどのチームよりも長く、シーズン序盤から安定した強さを見せてきた。

ちなみにこの両チームは本来なら現地12月6日に対戦予定だったが、ゴンザガ大の選手と関係者にコロナウィルスの陽性反応が検出されたことで中止となっている。それが最後の大一番で実現するドラマ性が、このファイナルをより盛り上げる一因となっている。

八村塁の出身校として日本でも馴染みのあるゴンザガ大にとっては、八村が1年生だった2017年以来のファイナル進出となる。当時のチーム、また八村とブランドン・クラークと2人のNBAドラフト1巡目指名選手を輩出した2018-19シーズンなど、これまで何度も好チームを作り上げてきたゴンザガ大だが、今年はシーズン前から同校史上最高のタレント集団と評価する声も多かった。実際にここまで、その期待通りのパフォーマンスを見せている。

名実ともにゴンザガ史上最強チームへ王手をかけたチームのスター選手は、準決勝のUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)のオーバータイムで劇的なブザービーターを決めた1年生ガードのジャレン・サッグス。入学前の時点から今年のNBAドラフトで目玉の一人と注目されているサッグスは、恵まれた身体能力に加え、高校時代はアメリカンフットボールのクォーターバックとしても活躍した視野の広さ、戦術眼を持っている。トーナメントでの活躍で、ゴンザガの選手としては2006年のアダム・モリソン(3位)以来となるトップ3ピックに大きく前進している。

そして大黒柱を務めるのが4年生フォワードのコーリー・キスパートだ。1年生の時から試合に出場し、学年を重ねるごとに着実に成長を続けていた彼は、4年生の今季に大きくステップアップ。ここまで3ポイントシュート成功率44.5%、フリースロー成功率87.8%で1試合平均18.8得点と、今年のNCAA最強シューターと呼べる成績を残し、大学最優秀スモールフォワードに送られるジュリアス・アービング賞を受賞。ドラフトでも赤丸急上昇で、トップ15指名が有力視されている。そしてインサイドでは、パワープレーでゴール下を支配し、2ポイントのフィールドゴール成功率67.7%で平均19.2得点を挙げるドリュー・ティミーが君臨と、それぞれのポジションに全米トップクラスを擁する。ここまで全米トップの平均91.6得点も納得のタレント力だ。

対するベイラー大もランキング6位の平均82.8得点をマーク。ベイラー大は全米屈指のレベルを誇るBIG 12カンファレンスに属しており、ゴンザガ大の1強状態が続くWCC(ウェスト・コースト・カンファレンス)よりもレベルが高いことから、爆発力は互角と見るべきだろう。ベイラー大の持ち味は、揃って平均14得点以上を挙げるジャレット・バトラー、マシオ・ティーグ、ダビオン・ミッチェルの強力スリーガードで、3人ともに高い3ポイントシュート成功率を誇っている。セミファイナルでも全米2位の平均58.2失点を誇った古豪ヒューストン大を相手に78−59で快勝。得意の3ポイントもチーム全体で24本中11本成功と高確率で沈めている。

果たして『最強の矛』はどちらかのか。ゴンザガ大とベイラー大、今年の大学王者を決める戦いが楽しみだ。

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