ジョン・ウォール

「何が起こっても、ただコートに出て戦うだけ」

現地3月22日、ロケッツはホームのトヨタ・センターで行われたラプターズ戦に117-99で勝利し、20にまで伸びた連敗からついに脱出した。

第3クォーターを終えた時点で88-86と拮抗していたが、最終クォーターの序盤には、先日のトレードでバックスから加入したばかりのDJ・オーガスティンがディフェンスリバウンドからボールプッシュして、同じくバックスから加入したDJ・ウィルソンのバスケット・カウントとなる3点プレーやジェイショーン・テイトのジャンプシュートをお膳立てし、9-1のランでラプターズを突き放した。その後もテイトのオフェンスリバウンドやジョン・ウォールとクリスチャン・ウッドのツーメンゲームなどで得点を重ねて、第4クォーターを29-13と圧倒して勝利した。

指揮官のスティーブン・サイラスは「こんなに長く負け続けた後の勝利は、私たちにとって特別な意味がある」と試合後に安堵した表情で語った。「このクレイジーな状況の中での勝利は、言葉では言い表せない。私はみんなをとても誇りに思う。あれだけ負けが続けば選手の表情は暗くなるけど、彼らはハードワークして乗り越えた。今日の試合後のロッカールームはみんなうれしそうだったし、本当に素晴らしかったよ」

そして、この試合で19得点11リバウンド10アシストと、2016年3月17日以来となる5年ぶりのトリプル・ダブルを達成して勝利に貢献したジョン・ウォールは「20連敗はキツかったし落ち込んだけど、それは言い訳にはならない。何が起こっても、ただコートに出て戦うだけだった」とコメントした。

試合後にはサイラスとハグをしたウォールは「彼に『やっと手に入れたね』と言ったんだ」と指揮官とのやりとりを明かした。「彼には『何があってもあなたと一緒にいるよ』と言ったら、彼も同じことを言ってくれた。就任1年目にして、これだけの逆境に立ち向かったコーチはいないよ。彼のためにも、今日は勝つことができて良かった」

この連敗中にはケガ人が出たり、トレードが行われたりと様々なことがあったが、ようやくロケッツは長いトンネルから抜け出した。一方のラプターズは、これで9連敗となり苦境が続いている。

https://twitter.com/HoustonRockets/status/1374207308117520387