マイケル・ジョーダンもロジアーのプレーに拍手を送る
現地3月11日、ホーネッツはピストンズと対戦し、105-102で接戦を制した。
ホーネッツはゲーム序盤から人とボールが連動して動き、エクストラパスを出すことでリズム良く得点を重ね、第2クォーターの残り6分半には16点のリードを奪った。しかし、後半になるとディフェンスのコミュニケーションミスを突かれ、さらにターンオーバーからの失点も重なり、あっという間に追いつかれて73-72で最終クォーターを迎えた。その後は一進一退の戦いが続いたが、93-93で迎えた残り3分11秒から試合が動き出す。
テリー・ロジアーが積極的なアタックでシュートファウルを誘発しフリースローをモノにすると、残り1分14秒にもバスケット・カウントとなる3点プレーを決めた。その後も3ポイントシュートを沈め、さらに残り9秒には決定打となるミドルシュートを成功させている。ラスト3分11秒で12得点を挙げる勝負強さを見せたロジアーを、会場で試合を見ていたホーネッツのオーナー、マイケル・ジョーダンも拍手で称えた。
試合後の会見でホーネッツの指揮官ジェームス・ボレゴは、「彼は恐れを知らない」とロジアーについてコメントした。「彼はああいう局面で、すごく余裕を持ってプレーできる。ゲームがタイトになればなるほど、集中しているよう見えるしね。このレベルでプレーできる選手はそう多くないよ」
17得点3リバウンド3アシストを記録したゴードン・ヘイワードも、指揮官と同様に「彼はどんな時だって恐れずにプレーする。序盤は静かだったけど、終盤は爆発して勝利をもたらしてくれた」とロジアーを称えた。
そのロジアー本人は、「僕はクラッチタイムのプレーに自信を持っているし、仲間やコーチが僕を信頼してくれた。それがああいうプレーができた理由さ」と振り返った。「それに僕はあの場面でプレーを引き受ける準備ができているし、仲間はそれを知っている。ウチにはセルフィッシュな選手がいない。みんなでどこを起点に攻めるか探しながらバスケットをしている。それぞれがお互いのためにプレーしているからね」