アンファニー・サイモンズ

予選ラウンドではオマージュダンクを披露

NBAオールスター2021のスラムダンクコンテストは、トレイルブレイザーズのアンファニー・サイモンズが優勝した。

今年のダンクコンテストは、オールスターゲーム本戦のハーフタイムに実施され、ペイサーズのキャシアス・スタンリー、ニックスのオビ・トッピン、そしてブレイザーズのサイモンズが出場。予選ラウンドでは2回のパフォーマンスを行い、合計得点の上位2名が決勝ラウンドに進出。決勝ラウンドは、2人のパフォーマンス後に5人の審査員が優れていた方の名前をボードに書き、より多くの支持を得た選手が優勝というルールで行われた。

決勝ラウンドに進出したのはトッピンとサイモンズの2名。予選ラウンドの1回目でトッピンは、ボールをバウンドさせて股を通し、空中でつかんでのリバースダンクという技を披露し48点を記録する。2回目はチームメートのジュリアス・ランドルと父親をコートに呼び、2人を縦に並ばせての人間超えワンハンドウィンドミルダンクを2本目で成功させ、46点を獲得した。

一方のサイモンズは、リムより上に小さなリングを設置し、そこにボールをセットしてのアイディアダンクを実行。ダンク自体は非常にシンプルだったが、跳躍力の高さを分かりやすくアピールしたことが幸いし、1回目で46点をマーク。続く2回目は、バスケットボール殿堂入り選手のトレイシー・マグレディの名前が書かれたラプターズのレトロジャージーを着用。これを着込んだサイモンズは、2000年のダンクコンテストでマグレディが決めた360°をオマージュして会場を沸かせ、49点という高得点を獲得した。

そして決勝ラウンドでトッピンは、助走をつけてのレッグスルーワンハンドダンクを2本目のパフォーマンスで成功させた。サイモンズは、予選1本目と同様に跳躍力の高さをアピールするアイディアダンクを実行。ボールを高くバウンドさせてからのワンハンドダンクというシンプルなダンクかと思いきや、リプレーをスローで見ると、リムへのキスを試みていた。結果的にキスは失敗したものの、3人の審査員から支持されたサイモンズが優勝を果たした。

サイモンズはコートでのインタビューで「身体能力を生かそうとした、1本目で決めることを心がけた」とコメント。また「緊張したよ。みんな、自分が跳べることを知っているから、落ち着いてやろうと思っていた」とコンテストを振り返っている。