ドノバン・ミッチェル

不可解なコールが多く露見される今シーズンのNBA

オールスターブレイク前、最後の戦いとなったセブンティシクサーズvsジャズの一戦は延長戦の末、131-123でシクサーズが勝利した。『東西首位決戦』にふさわしい白熱した展開となったが、ジャズのドノバン・ミッチェルがオーバータイムのラスト1分に2度のテクニカルファウルをコールされ退場となる一幕があり、スッキリしない結末を迎えた。

ジャズの3点ビハインドで迎えたオーバータイム残り58秒、ルディ・ゴベアのプッシングの判定に激昂したミッチェルは最初のテクニカルファウルをコールされた。さらにその直後、3ポイントシュートを狙った際のハンドチェックに笛が鳴らず、審判に詰め寄ったことで2度目のテクニカルファウルがコールされ、退場となった。

怒りの収まらないミッチェルは「審判に試合を奪われた」と痛烈批判。「僕はもっとできた。これは僕の意見だけど、僕たちは勝っていた。こんなことが起こっているなんて本当にバカげているよ。僕たち全員がうんざりしている。本当に手に負えない。リーグはこの件について何かしらの手を打たなければならない」

ゴベアも「3回連続でマイク・コンリーがリングに向かい、審判の目の前でつかまれているのにコールがなかった。一方で見えない場面で笛を吹かれた」と語り、審判を批判。そして、これらの行動を問題視したNBAはミッチェルに2万5000ドル、ゴベアに2万ドルの罰金を科した。

今シーズンのNBAは判定基準がソフトとの風潮がある。現地3月2日にレイカーズと対戦したサンズのデビン・ブッカーも、テクニカルファウルをコールされた直後の返球の強さを問題視され、連続でテクニカルファウルをコールされて退場になった。また、3日のレイカーズvsキングス戦ではモントレズ・ハレルが相手の接触を受けながらもシュートをねじ込み、フリースローをアピールした行動がテクニカルファウルの対象となった。

判定を巡る問題はどのスポーツでも議題に挙がるが、選手と審判双方が納得できるラインを模索してほしい。