八村塁

ファンから最も多くの票を集めたのは『キング』レブロン

NBAオールスターに出場するスターターはファン、選手、メディアによる投票で決まる。東西のカンファレンスおよびガードかフロントコートかで分かれて、各カンファレンスで上位のガード2人とフロントコート3人がスターターに選出されるのだが、ファン投票は50%、選手とメディアが各25%と、投票結果においてはファンからの得票に重きが置かれる。

西のガードではステフ・カリーが3部門でトップの票を得たが、2人目は激戦となった。デイミアン・リラードが選手とメディアからの投票で2位、ファン投票で3位。ルカ・ドンチッチはファン投票で2位、選手とメディアからの投票で3位。この場合はファン投票の結果が優先され、ドンチッチがスターターに選ばれた。

NBAはこの集計結果を細かく発表している。ファン、選手、メディアに分けて、得票数の多い選手を紹介したい。

ファンから最も多くの支持を集めたのは約592万票のレブロン・ジェームズ。以下、ケビン・デュラント(556万票)、ステフィン・カリー(548万票)、ヤニス・アデトクンボ(446万票)、ニコラ・ヨキッチ(421万票)、ジョエル・エンビード(417万票)、ブラッドリー・ビール(349万票)と続く。

メディア投票ではレブロンとアデトクンボが100票でトップ。ヨキッチとエンビードが99票、デュラントが97票、カリーが96票となった。選手投票のトップはレブロンの214票、デュラントが厘差の209票。以下、アデトクンボが180票、カリーが172票、エンビードが168票、ヨキッチが167票で続いた。スターターから外れたが多くの票を集めた選手としては、リラード(131票)、アンソニー・デイビス(120票)、バム・アデバヨ(70票)、ジェームズ・ハーデンとザック・ラビーン(58票)、デビン・ブッカー(55票)が挙げられる。

では、日本人選手はどれだけの票を集めたのだろうか。ウィザーズの八村塁は東のフロントコートで24位に食い込んだ。これはブレイク・グリフィンやディアンドレ・ジョーダン、アーロン・ゴードンより上の順位。メディアからの票は得られなかったが、ファン投票で約6万票を集め、さらには選手投票から8票を獲得している。カテゴリーは違えど東のガードでデリック・ローズ、西のフロントコートでドレイモンド・グリーンといったビッグネームが選手投票で同じ8票なのだから、大健闘と言えるだろう。またラプターズの渡邊雄太は選手とメディアからの得票はなかったものの、ファン投票で約2万8000票とこちらも健闘した。