諸刃の剣となったリバウンドへの意識
滋賀レイクスターズvs千葉ジェッツの第2戦。滋賀は第1戦で26-44とリバウンドで圧倒された反省を生かし、インサイドの意識を高めたことで食らいついていく。
初戦で無得点に抑えられたアンガス・ブラントが、粘り強くインサイドでポジション取りを続け、周りが良いタイミングでパスを供給することで前半だけで13得点を記録。3ポイントシュートに当たりが来ないが、ジョーダン・ハミルトンは起点となって6アシストを記録するなど周りを生かし、前田怜緒が縦への突破力を見せアクセントを加えた。
しかし、得点源として貴重な働きをしている野本大智が試合開始2分で2ファウルを犯し、インサイドのバックアップを務める今川友哲も第2クォーター開始3分で個人3つ目のファウルをコールされるなど、ファウルトラブルに陥った。前半のリバウンドは22-20と上回ったが、リバウンド争いでファウルを吹かれることが多く、諸刃の剣となった。インサイドでは互角に戦った滋賀だったが、シャノン・ショーターに連続で3ポイントシュートを許し、トランジションで失点するなど36-46と2桁のビハインドを背負って前半を終えた。
前半に当たりが来なかった晴山ケビンの3ポイントシュートが決まるなど粘り強く戦う滋賀だったが、ファウルトラブルから崩れてしまう。ジョーダン・ハミルトンが個人3つ目のファウルを犯し、この判定に納得がいかずテクニカルファウルもコールされてしまい4ファウルに。さらに交代で入った今川もすぐに4ファウルとなってしまう。代わりに入った頓宮裕人が身体を張ってインサイドを守ったが、イージーシュートを外し、セバスチャン・サイズにブロックショットを浴びるなどオフェンス面で貢献することができない。
インサイドで得点できないとなると、ガードタイプの外国籍選手ジョナサン・オクテウスのパフォーマンスに期待が懸かったが、千葉の堅守の前にオフェンスで違いを生みだすことができなかった。インサイドを狙われ、第3クォーターだけでサイズに10得点、ギャビン・エドワーズに7得点を許し、ビハインドは20の大台に。集中力が切れラスト3分間で0-10と失速した滋賀は、11-26とビッグクォーターを作られ、反撃のチャンスを作れずに71-97で敗れた。
リバウンドを改善したところまでは良かったが、結果的にファウルトラブルが命取りとなった。前半には指揮官のショーン・デニスもテクニカルファウルをコールされただけに、あらためてファウルマネジメントの重要性を認識したはずだ。
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