ジョーンズカップ

文=立野快

格下相手ではあれ、個々のタレントが力を発揮して大勝

ジョーンズカップ第3戦、日本代表はインドネシアと対戦した。ここまで2連敗の日本は立ち上がりが固くなり、相手の3ポイントシュートが当たって2-11とビハインドを背負う。それでも前日のイラン戦でチームハイの14得点を挙げていた橋本拓哉が途中出場から3ポイントシュートを決め返して流れを変えるとディフェンスも立ち直り、橋本の速攻で13-14と追い上げる。

ここで投入されたテーブス海が、前日同様に素早いボールプッシュとピック&ロールからのドライブで何度もチャンスを演出。速攻から橋本の3ポイントシュートをアシストしたかと思えば、ハーフコートオフェンスでも巧みなボールハンドリングで今村佳太の3ポイントシュートをアシスト。日本は25-16と逆転して第1クォーターを終えた。

第2クォーターには連続でオフェンスファウルを犯すなど積極性が裏目に出てインドネシアの逆襲を許すが、ベンドラメ礼生がチームを落ち着かせ、足を使った激しいディフェンスで相手の勢いを断ち切る。するとビッグマン玉木祥護の3ポイントシュートが飛び出し、42-27と突き放して前半を終えた。

第3クォーターはシェーファー・アヴィ幸樹が7リバウンドとゴール下を支える奮闘を見せる。またオフェンスでは平岩玄がこのクォーターすべてのシュートを決めて7得点、ベンドラメは4アシストと東海大ホットラインが機能した。

61-44と大きくリードして迎えた最終クォーターは主力が温存されたが、テーブス海を中心に鮮やかなオフェンスを披露。ボールマンがピックを使いながらドライブとパスを組み合わせ、オフボールではシューターがハーフコートを走り回りマークを引きはがす。これにインドネシアは付いていけず、オープンで放つ3ポイントシュートが次々に決まる。ディフェンスでも激しいプレッシャーと素早いディフェンスローテーションが最後まで続き、インドネシアをこのクォーター11得点に封じ込めた。

最終スコア88-55で日本代表の大勝。相手が格下だったのを差し引いても、前の2試合合計で34本中9本(26%)と低調だった3ポイントシュートが33本中16本(48%)と高確率で決まり、多くのオープンシュートの機会を作ったオフェンスの精度が目立った。

これで日本代表は通算成績を1勝2敗とし、大会中盤に向け良い流れを引き継ぎたい。明日の休養日を挟み、次は18日の日本時間18時からフィリピンと対戦する。