ルディ・ゴベア

「ユタで優勝してレガシーを築くことに、より大きな意味がある」

ジャズのオールスターセンター、ルディ・ゴベアが5年2億500万ドル(約212億円)で契約延長に合意したと『ESPN』が報じた。これは、センターの選手としてはNBA史上最高額での契約だ。

ゴベアは契約延長について「球団が僕を信じてくれた」と『ESPN』の取材でコメントした。「コーチ(クイン・スナイダー)や仲間の選手たちと、ここで築いてきたものを信じてくれた。僕にとっては、信じられないくらいありがたいこと。僕らがこの州のために、そしてこのフランチャイズのために同じビジョンを、そして同じ目標を共有していることを知ることができてモチベーションがすごく上がったよ」

最優秀守備選手賞を2度、オールNBAにも3度選出されているゴベアは、ヤニス・アデトクンボがバックスと結んだスーパーマックス契約の資格を持っていた。しかし、財政的な柔軟性を確保するため、ゴベアは球団にスーパーマックス契約を要求しなかったという。「僕は優勝したい。チームのためにお金を残しておくことで、僕とドノバン・ミッチェルの周りに才能ある選手を集めることができる。それはとても重要なことだよ。僕はこのチーム、球団を信じている。だからチームにお金を残したいと思った」

オフに同じく5年の契約延長に合意したミッチェルとは、ゴベアが新型コロナウイルスに感染する前から不協和音が報じられていた。しかし、両選手は『バブル』でのリーグ再開前に2人が抱えていた問題について話し合い、今後も建設的でプロフェッショナルな関係を維持できると確信したようだ。ゴベアは言う。「チーム内で様々なことが起こった。ただ、その後のバブルで、チームの状況がどうなっていくのか自分の目で確かめたかった。バブルを経て、僕はドノバンとなら優勝できると心から思った。僕らは成長したし、これからもし続ける。一緒の旅を続けられることに本当にワクワクしているよ」

ゴベアほどの実績があれば、ビッグクラブへ移籍したほうが優勝の可能性は高い。しかし、ゴベアはジャズで優勝することにこだわっている。「僕は自分を忠誠心のある人間だと思っている。たくさんの人から『なぜ大きな都市のチームに行かないんだ?』と言われたけど、ユタで優勝してレガシーを築くことにより大きな意味があると常に言ってきた。ドノバンも、コーチも、オーナーのライアン・スミスも同じ考えだと思う。僕たちは、僕らなりのやり方で何かを築きたい。これまでできなかったことを達成するのが本当に楽しみだ。僕たちはユタで優勝できると信じている」