ジェームズ・ハーデン

ウォールは新たな相棒の去就に「彼に聞くつもりはない」

ロケッツ退団が不可避とされるジェームズ・ハーデンがスパーズとのプレシーズンマッチに初出場した。ハーデンは21分間プレーし、12得点4アシスト3リバウンド2スティールを記録。第3クォーター残り5分でベンチに退いた後は、コートに戻ることはなかった。ハーデンとバックコートを組むジョン・ウォールとベン・マクレモアがそれぞれ15得点、エリック・ゴードンが11得点、デマーカス・カズンズが11リバウンドをマークするなど、試合はロケッツが112-98でスパーズに勝利した。

ハーデンとウォールはこの試合で初めてコンビを組んだ。ウォール&ハーデンのバックコートについて指揮官のスティーブン・サイラスは「すごく良くなる可能性がある」と語る。「ダイナミックなボールハンドラーが2人いることでオフェンスのバリエーションが増える。2人のコンビネーションやプレーメーキングがあればオフェンスは大幅に向上するかもしれない」

試合前のハーデンは普段と変わらない様子だった。ヘッドコーチの指示を熱心に聞き、試合が始まるとファーストショットの3ポイントシュートを成功させた。3ポイントシュートのファウルを誘い、フリースローをしっかり3本成功させるなど、プレー面もこれまで通りのハーデンだった。

スパーズの指揮官グレッグ・ポポビッチはハーデンとウォールへの対応についてこのように語った。「ウチの若い選手はとても賢く対応していた。3ポイントシュートでファウルを1度犯したが、それは仕方がない。彼はとてもクレバーな選手だからね。ハーデンに対しては良い仕事ができたが、ウォールにはチャンスを与えすぎた」

ウォールはハーデンにロケッツに残るよう説得はしておらず「彼にとってベストの選択をするだろう。そのことについて彼に聞くつもりはない。個人的なことだからね」と、チームメートとしてどうすれば最大限機能するかに集中している。

レギュラーシーズンは今月22日から開幕するが、それまでにハーデンが退団することになるのか、それともロケッツに留まるのかは分からない。ハーデンはすでに球団へ意中のチームを伝えたとされているが、開幕までに超大型トレードが成立するだろうか。