補強の要はアスレチック能力の高いビッグマン
ケビン・デュラントがチームを去り、クレイ・トンプソンが膝の大ケガのため全休し、ステフィン・カリーも左手首の骨折で3試合の出場に留まったウォリアーズは今シーズンを最下位で終えた。
トンプソンが復帰しカリーも万全の状態で新シーズンを迎えることができれば、ウォリアーズが再び優勝争いに加わることは考えられる。だが、デュラントが抜けた穴は大きく、さらに優秀なビッグマンが多い西カンファレンスではサイズ不足は否めない。ウォリアーズの指揮を執るスティーブ・カーも「我々が目指す場所に到達するには十分なサイズがなく、アスレチックなプレイヤーも不足している。ただ、それは我々全員が理解していること」と語った。
そして、「ボブ(マイヤーズGM)なら、このロスターは完成にはほど遠いと言うだろうね」と、オフシーズンのロスター強化を暗に示すコメントをした。
カリーも先日、「才能ある選手が必要。最終的には良い選手が集められるかが重要だ。サイズのある選手を補強する手もあるが、とりあえずロスターを埋めて選手層をなるべく厚くするだけだと思う」と話し、補強の重要性を語っていた。
ウォリアーズはドラフトの全体2位指名権を有している。指名権を使って有望な若手を獲得するか、トレードで即戦力を獲得するかはまだ分からないが、サイズと身体能力があるプレイヤーの獲得に動くことは間違いないだろう。こうした状況で、『Bleacher Report』の記者は3チーム間トレードでペイサーズのマイルズ・ターナーを獲得すべきだと提唱した。
このシナリオはウォリアーズがペイサーズからターナーを、ホークスからNBAドラフト6位指名権を獲得。ホークスがウォリアーズからアンドリュー・ウィギンスとティンバーウルブズ経由の2021年ドラフト1巡目指名権を獲得。ペイサーズがウォリアーズからドラフト2位指名権を獲得するというもの。
今シーズンのターナーは62試合すべてに先発し、平均12.1得点、6.6リバウンド、2.1ブロックを記録。3ポイントシュートも打てる広いシュートレンジを持ち、リムプロテクターとしても優秀なため、ウォリアーズが希望する条件にマッチする。ドラフト2位指名権を放出せずに、シューティングガードのアンソニー・エドワーズを獲得するとも噂されているが、果たしてウォリアーズはどのような選択をするか。