バディ・ヒールド

ベストシューターの一人も、指揮官との関係が悪化

キングスのバディ・ヒールドがチームに不満を抱いていることは今シーズンも何度か報道されてきた。『The Athletic』によれば、起用法に不満を持つヒールドと指揮官のルーク・ウォルトンとの関係はさらに悪化し、今ではヒールドが電話を無視するまでに至っているという。

シーズン最終戦後の取材でチーム内での役割に満足しているかと聞かれたヒールドは「みんなは僕がどんな人間で、どんな話し方をして、どんな気持ちでいるか知っているはずだ。僕の気持ちを読むのがうまい。だから質問の回答はみんなに任せるよ」と、含みのあるコメントをした。

ヒールドは今年の1月にスターターからセカンドユニットに格下げされた。ヘッドコーチのウォルトンはヒールドの代わりにボグダン・ボグダノビッチを先発で起用したが、ヒールドはこの起用に納得がいかなかったようだ。また、ヒールドと指揮官との信頼関係はそれ以前から揺らいでおり、ヒールドは昨年12月末の試合後の取材で「信頼関係に問題がある」とコメントし、出場時間が短いことに不満を表していた。

ヒールドはここ2シーズンで平均20.0得点を記録し、1試合平均8.7本の3ポイントシュートを放ち、成功率は41%とリーグのベストシューターの1人としての地位を確立している。キングスと4年9400万ドル(約99億円)で契約延長にサインしたばかりで、2024年のオフシーズンまでチームに留まることになるが、ヒールドがトレードを要求すれば多数のチームが関心を持つはずだ。

ヒールドは前指揮官のデイブ・イェーガーや前ゼネラルマネジャーのブラデ・ディバッツとも不仲だったと伝えられているが、球団側はヒールドを貴重な戦力として考えていると『NBC Sports Bay Area』は報じている。ただ、ヒールドとボグダノビッチの2人は同じポジションを務め、スキルも重複するため、キングスはどちらかを選択することになる。