リバウンドやルーズボールへの執着心で上回る
9月13日、大阪エヴェッサは池田市五月山体育館で西宮ストークスとのプレシーズンゲームを行った。8月末の京都ハンナリーズとの試合と比べて各選手のコンディションは上がり、チームとしての形も見えた、収穫の多いゲームとなった。
大阪の先発は伊藤達哉、橋本拓哉、角野亮伍、アイラ・ブラウン、ギャレット・スタツ。試合開始から高さとウイングスパンを生かして西宮にオフェンスを構築させず、リバウンドやルーズボールへの執着心でも圧倒する。ペースが速いこともあり、オフェンスの構築で人とボールの動きが噛み合わないチグハグさもあったが、それでも得点源の橋本拓哉が内外から確率良くシュートを決めていく。シュートタッチ好調の橋本をケアしたい西宮だが、早い展開でアイラとスタツがゴールに迫るため、外までカバーできない。第1クォーターの最後は橋本が早くも3本目の3ポイントシュートを沈め、しかもバスケット・カウントまでもぎ取って26-7と大量リードを奪った。
セカンドユニットの選手が入っても大阪の流れは変わらない。むしろフレッシュな選手が入ったことでペースもインテンシティもさらに上がった。伊藤に代わってポイントガードに入った中村浩陸もアグレッシブな攻めを見せ、第2クォーター途中からは伊藤との2ガードもテスト。ジョシュ・ハレルソンが3ポイントシュートを射抜けば、空いたインサイドには198cmのエリエット・ドンリーが飛び込み、オフェンスリバウンドからゴール下での得点を次々に決めていく。駒水大雅ジャックと角野もベテランが多い西宮を相手に物怖じするところがなく、サイズのある3人のルーキーは即戦力として期待して良さそうだ。
ビッグマンがアジア枠の劉瑾しかいない西宮は後手に回らざるを得ず、大阪から加入した今野翔太が身体を張ったディフェンスを見せるも勢いを止められない。渡邊翔太に道原紀晃、谷直樹も大阪のプレッシャーに押されて持ち味を発揮できなかった。
前半を終えて59-25とダブルスコア。西宮は後半になって大阪のハイテンポなバスケに順応して、オフェンスを組み立てられるようになり、後半のスコアは54-46と持ち直したが、常に大量ビハインドを背負っての大敗となった。
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