デイミアン・リラード

「彼がプレーすると言えば、チームの士気も高まる」

西カンファレンス首位のレイカーズとプレーオフ・ファーストラウンドで対戦しているトレイルブレイザーズは、第1戦こそモノにしたが、第2戦では大敗を喫した上にエースのデイミアン・リラードが負傷するアクシデントに見舞われた。

明日の第3戦はシリーズの行方を左右しかねない大一番となる。リラードは、左手の人差し指脱臼を抱えた状態だが、「痛みはあるし、おかしな感じも残っているけれどプレーする」とアッサリ答えた。ヘッドコーチのテリー・ストッツも「彼は今日、ずっと治療を受けていた。副木は着けることになるだろうが、プレーするだろう」と話し、リラードの出場を認めている。

レイカーズのアンソニー・デイビスの靴に指が当たって脱臼したリラード は「接触した瞬間に何かおかしいとすぐに分かった。見たくはなかったけれど、見たら関節が外れていた。すぐに自分で関節を元に戻そうとしたんだ。ちょっと戻ったけれど外れたままで、ロッカーに下がってから戻してもらった」と、ケガをした直後の状況を振り返っている。

『バブル』でのシーディングゲームでチームを西の8位に押し上げたのは、エースのリラードだ。勝つためにプレーしている以上、そして優勝をかけて戦うプレーオフの試合である以上、彼の脳裏に『欠場』の二文字はない。

ストッツも「彼ならプレーする。骨折ではないので、そう言うだろうと思っていた。デイムはこれまでもいろいろとケガを抱えた状態でプレーしてきたからね」と、揺るがない信頼を口にし、こう続けた。「それにこれはプレーオフの戦いだ。驚くような決断ではない。ただ、彼がプレーすると言えば、チームの士気も高まる」

エースの闘志がチームに伝わり、優勝候補を相手にシリーズでリードを奪えるかどうか、明日の第3戦が楽しみだ。