狙いはデビン・ブッカーという噂も
8月20日に開催されたNBAドラフトロッタリーの結果、2020年ドラフト全体1位指名権はティンバーウルブズのものとなった。この結果は、再建を加速させているウルブズにとって追い風となる。
2019-20シーズン中の大型トレードでディアンジェロ・ラッセルを獲得したウルブズは、カール・アンソニー・タウンズ、ラッセルを軸とするチームを編成するプランを立てている。そんな球団にとって、ドラフト1位指名権は大きな武器になる。そのまま指名権を行使し即戦力級をチームに加えるのも良し、はたまたトレードの交渉材料として使い他チームの主力を獲得するのも良しと、大変に使い勝手のあるカードだ。
当然ウルブズも、せっかく獲得した1位指名権の使い道についてはすでに考えている。ロッタリー後、バスケットボール運営部門代表のガーソン・ローザスは『The Athletic』にこう語った。「あらゆることに関してオープンマインドの状態だ。球団にとって最善の判断を下したい。つまり、上手に、賢明にあらゆる選択肢を検討しないといけない。ドラフト、トレード、フリーエージェント選手、あらゆる選択肢をね」
手っ取り早い補強策は、1位指名権を使ってのトレードだろう。ウルブズは、以前からサンズのデビン・ブッカーの獲得を狙っていると噂されている。ただもちろん、ブッカーを含むトレードは一筋縄ではいかない。『バブル』でのシーディングゲーム8戦全勝を記録したサンズに
とって、ブッカーは欠かせない存在だからだ。ウルブズにとってはブッカーの高額な契約がネックになるだろうが、もし1位指名権に加えて好条件を提示すれば、サンズも生え抜きエースの放出を検討するかもしれない。
もしウルブズが1位指名権を行使するならば、ブッカーと同じシューティングガードのアンソニー・エドワーズ(ジョージア大)を指名する可能性が高いと見られている。いずれにしても、ドラフト1位指名権を手にしたウルブズの今後の動向に注目したい。