Bリーグ初代得点王のニック・ファジーカスが日本国籍を取得、代表での活躍に期待

2018/04/26
Bリーグ&国内
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文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦

2012年に来日、帰化申請が本日認められる

川崎ブレイブサンダースのニック・ファジーカスが日本国籍を取得した。

2012-13シーズンの加入から川崎一筋のファジーカスは、加入1年目からリーグ随一のスコアラーとして活躍。昨シーズンには1試合平均27.1得点を記録してBリーグ初代得点王となっている。今シーズンは1試合平均得点25.2。新潟アルビレックスBBのダバンテ・ガードナー(28.8得点)に次ぐ2位だが、リバウンドは10.9でリーグトップと、総合力では『Bリーグ最強外国籍選手』と言える。

そのファジーカスはかねてから日本の大ファンで、「日本のリーグも好きだし、日本そのものをとても気に入っている」と語っている。『仕事』で移り住んだ日本だが、「もしもやり直せるなら、ヨーロッパに行かずもっと早い段階から日本でプレーしたかった」と語るほどだ。

神奈川県川崎市で暮らし始めて7年目。夫人は大学時代の同級生で、昨年に結婚して川崎で暮らし、今年には日本で第1子を出産している。先週土曜のホームゲームは夫人の誕生日。栃木ブレックスに勝利した試合後には、会場を訪れていた夫人に川崎のファンから『ハッピーバースデー』の歌が贈られるなど、地元にしっかりと根付いている様子。

毎日自主練を欠かさない、謙虚で真面目な性格

バスケットボールの面に目を向けると、帰化申請が通ったことで川崎は今後、ファジーカスを外国籍枠ではなく帰化選手として起用することができる。現行の外国籍選手起用ルールでは優れた帰化選手を擁することが非常に大きなメリットとなるため、川崎には朗報だ。

また代表チームは帰化選手を1人登録することができる。ここ2年間の日本代表ではアイラ・ブラウンがその役割を担い、チームの中心として攻守にフル回転してきたが、今後はファジーカスとブラウンから『選ぶ』ことになりそうだ。

ファジーカスが活躍できる理由はサイズ、技術、そして成長を追い求める真面目な性格にある。210cmの長身はもちろん、ゴール下だけでなくミドルレンジや3ポイントシュートも高確率で決めるシュート精度の持ち主。スピードはないが長身とウイングスパンを生かしたディフェンスも計算できる。また川崎で最も実績のある選手でありながら、遅くまで自主練を欠かさない努力家としても知られる。これまでがそうだったように、ファジーカスは今後も日本バスケットボール界に大いに貢献してくれそうだ。

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