「勝利のためなら、イエス様にだって電話する」
今シーズンのトレードデッドラインに成立したトレードで、キャバリアーズからレイカーズに移籍したチャニング・フライ。移籍後は2月14日のペリカンズ戦で11分出場時間を与えられたのみで、オールスターブレイク時期に受けた虫垂切除の手術の影響もあり、欠場が続いている。
レイカーズは、若い選手をレベルアップさせるため、ベテランより伸び白のある若手に出場時間を優先的に与えている。そのためフライのようなベテランの出場機会が限定されてしまうのは仕方のないところ。すでに出場可能な状態にまで回復しているものの、フライはチーム事情を受け入れている。その上で、ロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマといった優れた若手が揃うレイカーズの可能性を間近で感じている。
今年のシーズンオフにフリーエージェントになる選手の多くがレイカーズへの移籍を考えるだろう。フライは『OC Register』に「きっとベテランたちが、自分やIT(アイザイア・トーマス)に、レイカーズがどういうチームかを聞いてくるだろうね」と語る。
そのレイカーズが、キャブズ時代のチームメート、レブロン・ジェームズの獲得に動くなら、フライはやれることをやると言う。「チームの勝利のためなら、俺はイエス様にだって電話するよ」と、独特の言い回しを使ったフライだが、レブロンを勧誘する難しさを知っているからこそなのだろう。
フライ自身も今シーズン終了後フリーエージェントになるため、まずは自分の契約を勝ち取らないといけない立場。出場機会は減少しているとはいえ、フライは3ポイントシュートを打てるセンターで、現代版NBAに欠かせない貴重なベテランだ。優勝経験もあるため、ロッカールームでリーダーシップも発揮できる。条件さえ合えば、レイカーズとの再契約もあり得る。
レブロンと今夏ロサンゼルスで再会することになるのか、シーズン終了後の動向に注目したい。