レブロン・ジェームズ

「変化を起こすために自分たちの考えを伝えていく」

レイカーズのレブロン・ジェームズは、オーランドのディズニー・リゾートでのシーズン再開案がNBAとNBA選手会に承認された時から参加を決めていた。

新型コロナウイルス感染症の影響で3月から2019-20シーズンが中断されて以降、黒人男性が白人警察官の暴力によって死亡する事件をきっかけに、アメリカ国内では人種差別撲滅を訴えるBLM(Blak Lives Matter)運動が大きなムーブメントになっている。

NBA選手の中には人種差別撲滅を訴える意思を示すため『バブル』不参加を決めた選手もいたが、レブロンは彼らと異なる考えを持っている。7月11日の練習後、メディア取材に応じたレブロンは「不参加は一度も考えなかった」と答えた。

「バスケットボールという美しい競技は、多くの人を一つにできるし、幸せな気持ちや喜びを届けられる。バスケットボールは世界で最も盛んな競技の一つだし、その舞台に戻って来ることができてうれしい。NBAというプラットフォームは、チームスポーツというだけでなく、コート外でも生かせる。世の中で問題になっていることについて意見を言える。アフリカ系アメリカ人や有色人種にとって本当の意味での変化が起こるまで、僕は自分の意見を言い続ける。それに、自分がプレーすることで、そしてレイカーズがプレーすることで多くの人に喜びを届けられる。それと同時に、社会で変化を起こせるように精一杯努力するつもりでいる」

『バブル』という特殊な環境下での生活が続くが、レブロンは優勝という目標しか見ていない。「コート内での目標は優勝だけだ。日々レベルアップして、優勝を目指す。コート外での目標は、自分のコミュニティ、世界中のコミュニティに自分の意見、ガイダンスを伝えて、変化を起こすために自分たちの考え、自分たちの存在がどれだけ大切なものかを伝えていく。それが僕の目標だ」

NBAは、人種差別撲滅に向けた活動の一環として、再開後のシーズン中、ジャージーの背面にBLMなどのメッセージを加えることを認めている。レブロンは「メッセージを加える選手をリスペクトしないわけじゃない」と前置きした上で、自分はメッセージを入れないと話す。

「僕はメッセージを入れなかった。リーグから渡されたメッセージリストもあったけれど、自分が考えるミッションに適しているとは思えなかった。ジャージーにメッセージを入れなくても、自分のミッションや、自分が大切にしていることは伝えられる」

選手によって表現方法は異なるが、大きな影響力を持つ彼らは、変化を起こすために考え、動いている。レブロンも、コート上でのパフォーマンス、そしてコート外での活動で周囲に影響を与え、自分が考える目標にたどり着くため、努力を続けていく。