Ballerz55

「カテゴリーを問わずみんなが楽しめる空間に」

『Ballerz55』は北海道札幌市に新しく作られたバスケットボールコートで、運営を行うフリースタイルバスケットボーラーwhiteaは、その思いをこう語る。「北海道はバスケの環境面で他の地域に比べて遅れていて、体育館以外で使えるコートがなく、スキルを磨くための場所がありませんでした。クラブチームとかも盛り上がってきているんですけど、みんなコートがなくて困っています。自分がフリースタイルバスケのプロ選手として現役のうちに、コートを作りたいと思っていました」

whiteaは日本で唯一、Bリーグのチーム(レバンガ北海道)と専属契約しているフリースタイルバスケットボーラーで、レバンガのファンであればお馴染みのはず。今はレバンガのU15チームでスキルコーチも務めており、『Ballerz55』でもそのスキルを生かしてバスケスキルアカデミー、フリースタイルバスケレッスン、フリーコート、イベントなどを行っていく。

「札幌のはずれなんですけど、その代わり朝までバスケができるし音楽も流せます。オール北海道で作ろうという意図があり、北海道のアーティストさんが筆一本で壁の全面に描いてくれました。バッシュやスニーカーも同じ空間に置いてあって、90年代のお父さん世代にウケる靴を揃えています。こういうお店も北海道にはなかったので、楽しんでもらえると思います」と、whiteaは完成したばかりのコートへの思い入れを語る。

北海道のバスケ文化に刺激を与える一つの要素になれれば、とwhiteaは期待している。「僕はフリースタイルバスケを主軸として活動しながら、レバンガのU15チームでスキルコーチをさせてもらっています。ですが、指導する際に『フリースタイルの人でしょ?』みたいにレッテルを貼られることも少なくありません。普通のバスケとフリースタイル、そして僕が大事にしてきたストリートバスケの文化。その3つをミックスして、カテゴリーを問わずみんなが楽しめる空間を作りたいです」

「いずれこのコートでプレーした選手がプロになって活躍してほしいですが、それよりもここでたくさんの人がプレーして、その人それぞれのバスケ人生がより魅力的になってくれたらうれしいです」