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決勝3ポイントのモリス「これまでで最高のシュート」

セルティックスは西カンファレンス4位のサンダーと対戦。カイリー・アービング不在のセルティックスながらファウルゲームから勝機を見いだし、7連勝中のサンダーを撃破した。

試合を通じて一進一退の攻防が続いたが、第4クォーター残り30秒を切って92-96、セルティックスはファウルゲームに持ち込むしかなかった。ラッセル・ウェストブルックがフリースロー2本を決めて92-98とされるも、すぐさまジェイソン・テイタムがドライブレイアップを沈め2点を返す。続いてのフリースローを、今度はウェストブルックが1本失敗。残り16.8秒で94-99は難しい状況なのだが、テリー・ロジアーが自ら持ち込んで、ウェストブルックの目の前から放った3ポイントシュートをねじ込み、これで97-99と1ポゼッション差に迫った。

今度のフリースローはカーメロ・アンソニー。ウェストブルックよりフリースローが得意なはずのカーメロだが、セルティックスファンの『圧力』の前に、これを2本とも落としてしまう。

残り7.7秒、セルティックスの攻め。しっかり時間を使ってボールを回し、ジェイソン・テイタムがドライブでペイントエリアまで切り込みパスアウト。テイタムのドライブに引き寄せられたポール・ジョージだが、自らマークを担当するマーカス・モリスへのパスは読んでおり、素早くシュートチェックに行く。しかしモリスはフェイクを一発でジョージをかわし、スティーブン・アダムスが懸命に伸ばす長い手が届く前に、ワンドリブルを入れて放った3ポイントシュートをきっちり決めた。

モリスは殊勲のシュートについてこう語る。「ヘジテーション? ヘジテーションなんて僕にできるわけがない。スペルすら分からないよ(笑)。ポンプフェイクからサイドステップ、そしてシュートだ。良いシュートだったと思う。なんて表現すべきか僕には分からないから『良いシュート』だ。今まで打った中でも最高のシュートかもね」

セルティックスは難しい時期を迎えている。プレーオフ進出を確実なものとし、あとは選手のコンディションを整える時期に入ったが、アービングのひざの状態は決して良くはない。絶対的なエースであり司令塔となっているカイリー抜きでプレーオフを勝ち抜くのは難しいが、プレーさせるかどうかの判断は慎重にならざるを得ない。

そういう意味で、セルティックスにとってこの時期は調整期間ではなく、カイリー抜きでどこまで戦えるか、チームの成熟度を試される場となっている。

この試合ではテイタムが23得点11リバウンド4アシストと、カイリーに代わりチームを牽引する大活躍。ウェストブルックが27得点8リバウンド7アシスト、ポール・ジョージが24得点13リバウンドとスタッツでは上回ったが、どちらもフィールドゴール率が50%を切った2人に比べ、テイタムはフィールドゴール12本中8本成功、フリースローも4本すべて決める効率の良さ。守備でもハードワークを貫いた20歳のテイタムがインパクトで上回った。

最悪のケースを考えると、アービングはもう今シーズン戻って来ない。古傷のひざを再び壊すようなことがあれば、ゴードン・ヘイワードが復帰する来シーズンにアービング不在となるリスクがある。今シーズン、プレーオフで戻って来ても100%のプレーは望めないだろう。であれば、テイタムを中心に行けるところまで行くしかない。もちろん、大事を取っただけでアービングが元気に復帰してくれるのが一番だが、今は様子を見るしかない。今シーズンの東カンファレンスを引っ張ってきたセルティックスの動向に注目だ。