コービー版『The Last Dance』の出演をシャックが拒否
秘蔵映像を軸に関係者のインタビューを集め、マイケル・ジョーダンの現役ラストシーズンを振り返った『The Last Dance』はスポーツドキュメンタリー番組として大ヒットを記録した。そうなると世間は『次』を期待するもの。ジョーダンの次に扱うべき選手となれば、今年1月にヘリコプター事故で急逝したレイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントの名が一番に挙がる。
『ESPN』は、コービー自身が撮影クルーを手配して、現役最終年となった2015-16シーズンを通して撮影をしていたことを報じている。『The Last Dance』と同様にロッカールームなど舞台裏までカメラが入っていたというのだ。引退後に様々な事業を手掛け、映像制作にも乗り出していたコービーは、自らの手でドキュメンタリーを作るつもりだったのだろう。
それは果たせなかったにしても、コービーの『The Last Dance』に対するニーズは大きい。ジョーダンと変わらぬレベルで勝利を追求し、バスケットボールにすべてを捧げた選手の生き様は、誰にとっても関心がある。
しかし、シャキール・オニールにとっては別だ。『Complex』の取材に応じたシャックはこの話題に触れて、実際にドキュメンタリーが制作されても自分が出演することはないと断言した。
「古い混乱を持ち出されて、コービーにネガティブな注目が集まることになる。依頼があっても引き受けるつもりはない。コービーとの関係は切っても切れないものだし、実際にあったことだけど、その部分に注目されるようなことは望まない。この間、優勝リングを見たけど、銀行にでも預けようかと思ったよ。NBA優勝を一緒に思い出して祝うべき彼がもういないんだからね。だからリングを指にはめようとは思わない」
「仲が悪いとかコービーのせいでトレードされたとか、僕らの関係についていろんな話が出るけど、そんなものは聞きたくないよ。彼を祝福したいし、自分自身を祝福したいんだ」