「全員がケガから回復して、身体を休ませることができる」
2019-20シーズンのウォリアーズはリーグ最下位に沈み、今月末からフロリダ州オーランドのディズニーリゾートで開催する再開プランからも外れている。
そのため2020-21シーズン開幕まで実戦から遠ざかることになったが、エースのステフィン・カリーは長いオフをポジティブにとらえていると、彼の父親であり元NBA選手のデル・カリーが語った。
著名人が参加するゴルフ大会の会見に出席したデルは「ステフ、それからウォリアーズに与えられる今後の時間は、来シーズンに向けてプラスに働くことが多い」とコメントした。
「ケガやいろいろなことがあったシーズンだから、長く休めるのは良いこと。ステフとも話したけど、チームの全員がケガから回復して、身体を休ませることができると言っていた。彼は来シーズンを楽しみにしているよ。再開プランから漏れた8チームは実戦の機会を設けようとしているみたいだが、ウォリアーズは練習に集中するだろう。クレイ(トンプソン)も回復したし、徐々に調整のペースも上げていける」
昨シーズンまで5年続けてNBAファイナルに進出したウォリアーズだが、カリーとトンプソンを含む主力に故障者が相次いだことに加えて、黄金期を支えてきたケビン・デュラントやアンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンが退団し、次のフェーズに移行する時を迎えた。
今シーズンはディアンジェロ・ラッセルを加えたケミストリーが上手くいかなかったものの、シーズン途中にラッセルを放出し、アンドリュー・ウィギンズを獲得。カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーン、ウィギンズ、そして伸び盛りの若手が噛み合えば、ウォリアーズは再び優勝を争うチームになる力を秘めている。
デルは、特にグリーンが来シーズンのリベンジに燃えているとも話す。「ドレイモンドはすでに火が点いている。Instagramでもオールスターに選ばれた時のような自分を取り戻して、実力をあらためて証明すると言っていた。彼はもう来シーズンのことを考えている」
今のところ2020-21シーズンは12月開幕と言われているため、ウォリアーズが再びコートでプレーするのはまだまだ先になる。ただ、他ならぬカリーが来シーズンを楽しみにしていると言うのだから、主力と若手による新たなチームが躍動する姿を楽しみに待つしかない。