今シーズン終了後にフリーエージェントに
2019-20シーズンのクリッパーズはカワイ・レナードとポール・ジョージの両エースの活躍もあり、西カンファレンス2位で優勝を狙える位置にいる。両エース以外にもクリッパーズには個性的な面々が揃っていて、中でも今シーズンに素晴らしいパフォーマンスを見せたのがモントレズ・ハレルだ。
ハレルは主にベンチから試合に出場し、今シーズンはキャリアハイの平均18.6得点、7.6リバウンドを記録するなど、チームには欠かせない存在だ。
また、ハレルは費用対効果が高い選手で、2018年にクリッパーズと交わした契約は2年1200万ドル(約12億8000万円)と、彼の能力を考えれば破格とも言える。今シーズン終了後にハレルはフリーエージェントとなり、次の契約では最初の1年目でキャリア5年間で稼いだ額を上回るだろう。
ハレルがクリッパーズを去ることになれば、一番影響を受けるのがルー・ウィリアムズだ。ウィリアムズはハレルとのピック&ロールがオフェンスの生命線で、ポゼッションの51.8%でピック&ロールを使っている。クリッパーズのセカンドユニットはリーグトップの平均51.5得点を挙げているが、ハレルとウィリアムズのコンビによる活躍が大きい。
ウィリアムズは『ESPN』の取材で、ハレルの残留を望んでいると話した。「僕らはこれからも一緒に成長できると思う。もちろん契約はビジネスだ。まず、トレズには守らなければいけない家族がいる。そして、彼には彼のキャリアがあり、今度の契約は経済的にもまたとないチャンスだ。彼の能力にふさわしい報酬や機会を得られるチームを選ぶことができる。僕はクリッパーズがその機会を提供できるチームであることを心から願っているよ」
幸運にもクリッパーズはサラリーキャップに余裕があり、他チームより大型の契約をオファーできる。またチームへのフィットを考慮しても、現在のクリッパーズを上回るチームは見当たらない。クリッパーズが来シーズン以降も優勝を狙える戦力を維持するためには、ハレルとの契約を結ぶことが不可欠だ。