最後まで3ポイントシュートに当たりが来なかった横浜BC
横浜ビー・コルセアーズvs越谷アルファーズの第1戦。
最初に主導権を握ったのはアウェーの越谷。連携から220cmのカイ・ソットがペイントエリアで加点し、ゲームメークを担うLJ・ピークがフィニッシャーにもなり、フィジカルを生かしたプレーでスコアしていく。放った4本の3ポイントシュートがすべて外れた横浜BCに対し、6本中4本を成功させた越谷が2桁のリードを奪った。第1クォーターを25-18で終え先手を取った越谷だったが、その後、軽率なターンオーバーから失点を重ね点差を縮められてしまう。それでも、長距離砲は第2クォーターに入っても好調で、ティム・ソアレスと井上宗一郎が3ポイントシュートを射抜き、38-24でオフィシャルタイムアウトを迎えた。
その後、横浜BCは残り2分に須藤昂矢が11本目にしてチーム初となる3ポイントシュートを決めると、直後にはピークからアンスポーツマン・ライク・ファウルを誘発。流れに乗りかけるが、ラストポゼッションでソアレスにフリーの3ポイントシュートを射抜かれ、34-47で前半を終えた。
後半に入ると、ディフェンスのギアを上げた横浜BCが反撃を開始。ボールマンプレッシャーを高め、ビッグマンも足を動かしてガード陣の動きを封じ、簡単にオフェンスを遂行させない。パスを先読みし、スティールを連発するなど、ディフェンスから流れをつかんた。ダミアン・イングリス、キング開の速攻が飛び出し、開始約6分で4点差まで迫った。その後も優勢に進めたが、形を作れど3ポイントシュートに当たりが来ず、逆にジェフ・ギブスに3点プレーを許し、51-59と捕まえ切れずに第3クォーターを終えた。
その後互いにディフェンスがオフェンスを上回る守り合いの展開となる中、大庭岳輝が3ポイントシュートを沈め、7点差でオフィシャルタイムアウトへ。横浜BCは第3クォーター終了時点で3ポイントシュートが21本中1本しか決まらなかったが、大庭がこのクォーターだけで3本を沈めて意地を見せたが、この後が続かなかった。2ポゼッション差まで迫られた越谷だったが、喜多川修平とピークが続けて長距離砲を射抜き、流れを渡さない。そして残り56秒、橋本竜馬のフリースローでリードを2桁に乗せ、最終スコア80-72で逃げ切った。
越谷はソアレスが6本の3ポイントシュートを含むゲームハイの20得点を記録し、ピークが19得点、ギブスが12得点で続いた。一方、敗れた横浜BCはインサイドで存在感を占めたダミアン・イングリスとマイク・コッツァーがそれぞれ18得点、15得点を挙げたが、チームの3ポイントシュート成功率は16.1%(5/31)と低調に終わり、手痛い敗戦となった。
横浜BCのラッシ・トゥオビヘッドコーチは「選手たちの準備不足」を敗因に挙げ「前半は全員がいつもより低いパフォーマンスでした。エナジーが足りなかったので、本当に出だしから40分間みんなが同じ方向を向いてプレーしなければいけない」と語った。また、最後まで応援を続けるファンに対し、「こんな試合をブースターの皆さんに見せてしまったという気持ちです。この経験を絶対に大切にしないといけない。明日は素晴らしいプレーを皆さんに見せられるようにこれから準備をします」と誓った。
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