クーズマ「コービーと同じメンタリティを共有できている」
2017年ドラフト全体27位でレイカーズから指名されたカイル・クーズマは、その指名順位のとおり、それほど期待されていたわけではない。それだけに、ルーキーながら46試合に出場して平均16.7得点を記録し、若手主体のレイカーズのリーディングスコアラーとして活躍するクズマは『儲けもの』。ドラフト前の評価が低すぎたことをプレーで証明している。
再建段階の『ヤング・レイカーズ』を預かるルーク・ウォルトンは、クーズマとコービー・ブライアントとの間に共通点はあるかと聞かれた際、「今言うべきことではない。まだ早すぎる」と、分不相応な比較を求めるメディアに釘を刺しつつも、期待を込めて次のように続けた。
「クズ(クーズマの愛称)は自信を持っている選手で、練習にも力を入れている。私が今まで見た中で最もハードワークを実践していた選手はコービーだ。彼はバスケットボールに全身全霊を捧げていた。朝の4時に起きてから眠るまでの時間すべてをね。試合を終えた夜には氷風呂に浸かり、アイシングしていた。その姿こそ、彼のバスケットボールへの取り組みだ。クズはまだ若いが、自信に満ちている。コービーと同じ道のりを歩めるだけの姿勢を持っていると思う」
クーズマは、レイカーズのルーキーの中で一番最初にコービーに面会をしている。「バスケットボールに対するアプローチに関しては、コービーと同じメンタリティを共有できている」と『Rolling Stone』とのインタビューで発言した。そして、コービーから受けた最高のアドバイスを問われ、「常に冷静でいること。可能な限り一生懸命に練習すること」と答えている。
ルーキーイヤーの活躍を見る限り、クーズマには計り知れない伸びしろがあるとも言える。ロンゾ・ボールがマジック・ジョンソンの再来だとすれば、クーズマは『ポスト・コービー』の筆頭ではないだろうか。