NBAスター選手の引退後の進路にも変化、ケビン・デュラントの夢はチームオーナー

2018/01/18
NBA&海外
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写真=Getty Images

レブロン、MJ、KDがオーナーとして対戦する可能性も

NBA選手として一時代を築くようなスターに上り詰める、もしくは名声を得た選手たちは、引退後に指導者や解説者に転身するケースが多い。だが、その傾向にも変化が起きつつある。

2014年にシーズンMVPを受賞し、昨シーズンには自身初のNBA優勝を果たしたケビン・デュラントは、今や世界中のバスケットボールファンがあこがれるスーパースターの一人だ。先日40歳まで現役続行を希望すると発言したばかりだが、デュラントは引退後の夢に、球団経営を掲げている。

『ESPN』によれば、デュラントは引退後にNBAチームの筆頭オーナーになるための準備として、ビジネスパートナーとともに投資に力を入れているという。

『Basketball-Reference.com』によれば、デュラントの昨シーズンまでの年俸総額は1億3520万ドル(約150億円)になる。これはあくまでクラブと契約した年俸の積み上げで、ナイキなどのスポンサー契約や投資から得ている収入は含まれていないため、実際の総収入はこれをはるかに上回る。

しかし、NBAチームの筆頭オーナーになるためには相当な財力が必要になる。元選手としてNBA史上初の筆頭オーナーになったマイケル・ジョーダンが、ボブキャッツ(現ホーネッツ)を2010年に購入したケースを例に挙げてみよう。当時のクラブ購入額は2億7500万ドル(約306億円)。いまだにジョーダンがナイキから得ているスポンサー契約料は年間1億ドル(約111億円)を超えるとも言われ、レストラン経営も順調。総資産は1200億円超とも言われるほど、ビジネスの世界でも大成功を収めているジョーダンだからこそ、これだけの資金を用意できた。

デュラントも、あと10年現役を続けられれば少なくとも2億ドル(約222億円)以上は年俸だけで稼ぎ出すだろう。投資先のビジネスが軌道に乗り、安定すれば、サイドビジネスでも相当な収入を得られるはず。どのチームを購入するのか、そして購入時期にもよるだろうが、今後も右肩上がりで市場拡大が見込まれている現代のNBAトップ選手ならば、球団を保有できるだけの富を手にできる可能性は高い。

現役選手ながら、ビジネスマンとしての才覚も備えているレブロン・ジェームズも、引退後に球団経営に関心を持っていると発言するなど、指導者よりもオーナーとしてNBAに携わる考えを持っている。

現役時代にファンを沸かせた名選手たちが、ヘッドコーチとしてチームを率い、NBAファイナルで激突するのが過去のトレンドならば、これからはスーパースターとしてNBA史に名を刻んだ選手たちが、チームオーナーとして競い合う時代が来ても不思議ではない。

10年後、あるいは20年後には、ジョーダンに続いてレブロンやデュラントといったスーパースターが球団オーナーとしてその手腕を振るっているとすれば、それは新たな時代の到来を意味する。もっとも、もしそうなれば、主役であるはずの選手より、オーナーの存在が際立ってしまうかもしれない。