キングス

「キングスがサポートできることを誇りに思う」

かつて『スリープ・トレイン・アリーナ』と呼ばれたサクラメント郊外のアリーナは、1988年から2016年まで実に28年間、キングスの本拠地として、サクラメントのバスケットボール文化の中心を担った。2015-16シーズンのラストゲーム終了後には、元NBA選手のマイク・ビビーがネットカットを行うセレモニーが行われ、4年が経過した今も地元ファンにとっては思い出深い場所だ。

2016-17シーズンからはサクラメント市内に建設されたゴールデン1センターがホームアリーナとなり、旧アリーナはイベント会場として使われていた。

新型コロナウイルスが猛威を振るう現在、この旧アリーナに新たな活用方法が見いだされた。カリフォルニア州当局は米陸軍の協力の下、サクラメントの医療崩壊を防ぐために旧アリーナを360床の臨時病院にすることを発表したのだ。

キングスもこれに協力。25万ドル(約2750万円)の費用を負担するとともに、10万枚の医療用マスクを提供する。

キングスの共同オーナー、ヴィヴェク・ラナディベはこうコメントしている。「今回の危機に瀕しているすべての人たちと我々の気持ちは同じだ。地域社会は我々にとって何より重要なもの。患者が急増するであろう事態に対してキングスがサポートできることを誇りに思う。私はこの見えない敵を打ち倒せると信じている」