吉井裕鷹

シーズン中に苦しんだコンディション「ちょっとずつ戻しているところ」

『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3まで、約1週間と迫った。今回はアウェーでの韓国、中国戦とタフなスケジュールだが、2次ラウンドを見据え、しっかりと勝ち星を増やしていきたいところだ。

今回、桶谷大ヘッドコーチ体制の初陣となったWindow2をコンディション不良で不在だった吉井裕鷹が強化合宿に参加しているのは明るい材料だ。これまで代表常連としてFIBAワールドカップ2023、パリオリンピックなど大舞台に出場している吉井は、3番と4番の両ポジションで頼りになる。

今シーズン、吉井はBリーグで故障に苦しみレギュラーシーズン43試合出場に留まると、プレータイムを制限せざるを得ない試合も少なくないなど不完全燃焼に終わった。現在のコンディションについてもシーズン中に比べれば良くなっているが、「ちょっとずつ戻しているところです。(Window3までに)できる範囲で戻していきたい」と明かす。

このように今の吉井は万全の状態ではない。だが、「今この日本で一番良い素材をこの合宿に連れてくるのが重要でした」と桶谷ヘッドコーチが語る方針において、日本人屈指のフォワードとして実績十分の吉井を招集するのは当然のことだ。

吉井は「これまでちゃんとやってきた実績もありますし、僕のことを見てみたいからだと思います」と合宿参加について語る。そして「代表の経験はかなり力になると思っています。これを絶やさないようにしていかなければいけないです。まだ身体が追いついていない中で、ちょっとずつ試していきたい感じです」と、12名のロスター入りへの意欲を示す。

今回の合宿には、山﨑一渉、ジェイコブス晶、川島悠翔など同じポジションに20代前半の若手たちも参加しており、しのぎを削っている。この次代を担う有望株について、「身体能力で言ったら、僕より数倍良いものを持っている選手が下からどんどん上がっています」と歓迎。そして、「これをどうやって勝ちに繋げていくのか、僕自身もまだまだですし、みんなと一緒に模索しながらやっていきたいです」と続ける。

同時に自らの豊富な経験をチームに還元するため、率先してコミュニケーションを取っていきたいと話した。「崩れそうになった時、チームをどうやってまとめていったらいいのか。そういうことを考えるメンタリティーを持っている選手が一人でも多ければチームはもっと強くなります。今シーズン優勝した長崎(ヴェルカ)も全員がめちゃくちゃしゃべっていました」

コンディション面への不安は残るが、今の代表で屈指の国際経験を誇る吉井は、アウェーでの過酷な状況において、そのタフなプレーとリーダーシップの両方で頼りになる。