NBA Together

NBAが持つ影響力を、新型コロナウイルス対策へとフル活用

NBAは新型コロナウイルスの世界的大流行により2019-20シーズンを中断しているが、それでもリーグが世間に与える影響の大きさを理解しており、ファンとの絆を深め、ともに戦うための『NBA Together』を立ち上げた。最新の健康安全情報の発信、ガイドラインなどを共有し、デジタルツールやバーチャルイベントを通じて人々とデジタル上で繋がり、みんなでこのパンデミックを乗り越えようというキャンペーンだ。

『NBA Together』では、『Know the Facts』(事実を知る)、『Acts of Caring』(思いやりの行動)、『Expand Your Community』(コミュニティの拡大)、『NBA Together Live』の4つのテーマを軸に行う。

『Know the Facts』(事実を知る)では、『NBAファンのための新型コロナウイルス関連情報』ウェブページを開設した。アメリカ疾病予防管理センター(CD)や世界保健機関(WHO)などの専門家によるコロナウイルスのリスクを軽減するための情報も公開している。

『Acts of Caring』(思いやりの行動)では、コミュニティとボランティア精神にスポットライトを当てる。『#NBATogether』をつけてのSNSへの投稿を呼びかけ、NBA選手やファンが周りの人やコミュニティをサポートしていく姿を共有する。

『Expand Your Community』(コミュニティの拡大)では、「社会と距離を置く、人混みを避けること」が推奨される中でも人々が心身の健康を保てるよう、バーチャルコンテンツを使いコミュニティの拡大を行うもの。また、世界中の少年少女が健康かつ安全な方法で身体を動かし続けることができるようにNBAとWNBA選手によるコンテンツなども配信する予定だ。

『NBA Together Live』では、平日(日本時間午前4時)にNBAファミリーが世界中のファンと繋がるためのライブインタビューに出演したり、ファンの質問に答えるInstagram Liveを行う。第1回目はキャバリアーズのケビン・ラブが出演した。ラブはNBA選手の中でも今回の事態に自発的かつ積極的にアクションを起こしている選手で、キャンペーンの方向性を伝えるには最適な選手だ。

すでに3000万ドルを超えるNBAとWNBAのクラブや選手による寄付を含め、『NBA Together』の一環として、新型コロナウイルスの影響を受けた人々、世界中で新型コロナウイルスと戦っているコミュニティや医療機関を支援するためにNBAファミリーは5000万ドル以上の寄付を行う予定だ。

選手やクラブがそれぞれのコミュニティにポジティブな影響をもたらす活動を『bigger than basketball』(バスケットボールを超える)という言葉で表現されている。この世界的パンデミックへの対応は、まさに『bigger than basketball』であり、NBAは今後も世界中の人々が一つになり、このつらい期間を乗り越えるために尽力していく。