琉球は27勝14敗の西地区1位に
Bリーグは今日、チャンピオンシップなどポストシーズンを含むすべての試合を行わず、今シーズンを終了とすることを発表した。
琉球ゴールデンキングスの藤田弘輝ヘッドコーチとキャプテンの田代直希が、シーズン終了を受けてクラブを通してコメントを発表した。
Bリーグ初年度から昨シーズンまで三遠ネオフェニックスで指揮を執っていた藤田ヘッドコーチは、シーズン開幕前にアシスタントコーチとして琉球に加入。しかし、前ヘッドコーチである佐々宜央の退任によって12月途中から琉球のヘッドコーチに昇格し、チームを西地区1位に導いた。
「今シーズンを振り返ると、激動のシーズンだったと思います。大黒柱のスコット選手の怪我による退団に始まり、ヘッドコーチの交代や、キャプテンの田代選手が手術で途中離脱するなど、本当に難しいチーム状況でした。そんな中でも、選手含めサポートスタッフ一丸となって、キングスのバスケットボールを体現して戦えたことは、素晴らしい財産になったと思います」
「無観客で挑んだアウェー新潟戦が、実質このチームでプレーする最後の試合となってしまいましたが、あの2戦もキングスらしいインテンシティとエナジーを全面に出してプレーしてくれた選手たちには、本当に感謝しています。このような形でシーズンは終了してしまいましたが、コツコツとチームで勝利を重ね、地区優勝という結果を得られたことは、少し複雑ではありますが非常に嬉しく思いますし、選手たちの努力の賜物だと思っています」
「沖縄県に来て、1年も経っていませんが、沖縄県民の皆さんが持つ温かさや、バスケットボールへの熱、バスケットボールカルチャーは素敵で、すでに虜になっています。ホームゲームでもアウェーの会場でも、苦しい時も波に乗っている時も、多くの声援でキングスを支えてくれたファンの皆さまには、感謝しても仕切れない思いです。これからも、琉球ゴールデンキングスは皆さまと共に歩んでいきます。引き続き応援よろしくお願いいたします。本当に沖縄が大好きです!」
キャプテンの田代はこうコメントしている。
「キャプテンとしてスタートした今シーズンは、自分なりの発見や、メンタルコントロールなど、非常に多くのことを経験して成長できたシーズンだったと思います。思いとは裏腹に、手術をすることになり、チームには迷惑をかけてしまったと思っています。自分自身含め、今シーズンは本当に色々なことがあり、そのたびにチームで一丸となって乗り越えてこられたことは、本当に誇りに思います」
「大きく選手も変わり、先の見えない中でのスタートとなった今シーズンですが、選手、スタッフ含め、キングスとして一戦一戦挑んできました。結果として地区優勝を収めることができたのは、一つ一つの積み重ねがあってのものだと思います。プレーできなかった期間を戦ってくれたみんなには、とても感謝しています」
「応援してくださったファンの皆さまも、今季のキングスはもどかしいチームだったと思います。いつ負け越してもおかしくないチーム状況で、ここまで戦えたのもファンの皆さまの支えがあってのものだと思っていますし、共に戦ってくれたからだと思います。実際、手術後のプレーできない期間はベンチの後ろに座り、ホームゲームでの声援を冷静に聞いた時、本当にすごい場所で、素晴らしいファンと共に戦っていると実感しました。今シーズン、本当にファンと共に戦えてよかったと思っています」
琉球は27勝14敗の西地区1位で今シーズンの幕を閉じることになり、3年連続の地区優勝となった。突然のシーズン終了により、琉球が目指していたBリーグチャンピオンへの道は閉ざされたが、気持ちを切り替えて新たな目標に向かって行く。
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