NBA選手でウイルスからの回復が公表されたのは初
ピストンズのクリスチャン・ウッドが新型コロナウイルスから回復したと『The Athletic』が報じた。
NBAプレーヤーで最初に感染が分かったのはジャズのルディ・ゴベアとドノバン・ミッチェルの2人。ピストンズはその数日前にジャズと対戦しており、ウッドはゴベアとマッチアップしていた。その数日後に発熱があったため検査をした結果、陽性反応が出ていた。
幸いにも彼の熱はすぐに下がり、チームのメディカルスタッフの管理下で自主隔離をしながら回復を待ち、26日の検査でウイルスは検出されなかった。これまでNBA選手で新型コロナウイルス感染が判明したのは10人。その中でウッドは、回復が公表された初の選手となる。
24歳のウッドは今シーズンにブレイクした選手の一人。ドラフトで指名を受けられず、セブンティシクサーズと契約を結んだが、4年間でホーネッツ、バックス、ペリカンズとチームを渡り歩くもプレータイムを得られなかった『苦労人』だ。それでも5チーム目のピストンズで恵まれたサイズとウイングスパン、フットワークの良さを生かしてブレイクを果たした。
今シーズン開幕からローテーションに入ったウッドは安定した得点能力と広いエリアをこなせるディフェンスで信頼を勝ち取り、アンドレ・ドラモンドが2月に放出されるとプレータイムはさらに伸びた。3月7日のジャズ戦でキャリアハイの30得点を挙げ、4日後のシクサーズ戦では早くもキャリアハイを更新する32得点を記録。ジャズ戦ではゴベアと、シクサーズ戦ではジョエル・エンビードとアル・フォーホードとマッチアップしての大量得点と絶好調だっただけに、新型コロナウイルスへの感染、そしてシーズン中断は彼にとって大きな痛手となった。
それでも、まずは症状が悪化することなく回復に至った。いずれシーズンが再開した時に、中断前と変わらずパフォーマンスを見せることでウイルスに打ち勝ったことをコート上でも示してもらいたい。