我慢の守備から劇的な結末へ、京都ハンナリーズが敵地で地区首位の琉球を撃破!

2017/12/21
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

残り13秒からマブンガが決めての逆転勝利

12月20日、京都ハンナリーズが敵地の沖縄市体育館で同じ西地区首位の琉球ゴールデンキングスと対戦。試合の大半で追いかける苦しい展開の中、残り5秒にジュリアン・マブンガが勝ち越しシュートを決め69-68で劇的な勝利を収めた。

第1クォーター終盤、琉球はアイラ・ブラウン、二ノ宮康平の連続3ポイントシュートによって9点のリードを奪う。第2クォーターに入っても琉球の流れは続き、残り約7分には岸本隆一の得点でリードを14点にまで広げた。

しかし、ここから京都が反撃。永吉佑也やローレンス・ブラックレッジの奮闘で10点を連取して一気に点差を縮める。さらに琉球がハッサン・マーティン、ヒルトン・アームストロングと外国籍2人が揃ってファウルトラブルに陥ったことも響き、このクォーターでわずか10得点。29-33まで京都が点差を詰めて前半を終えた。

第3クォーターはどちらも決め手を欠き、50-51と京都1点ビハインドで最終クォーターへ。残り約3分半、京都はターンオーバーからの速攻を許し、59-65と突き放されるが、ここから本日ゲームハイの18得点を挙げたジョシュア・スミスが巨体を生かしたパワープレーによるバスケット・カウント、豪快なダンクによる連続得点と大暴れし、残り2分で67-65と逆転する。

このまま逃げ切りたい京都だったが、残り13秒、岸本に3ポイントシュートを沈められ逆転されてしまう。だが直後、タイムアウト明けとなるオフェンスでマブンガがゴール下に切れ込み体勢を崩しながら決めきり、息詰まる熱戦に終止符を打った。

ゴール下の戦いで優位に立ったことが勝因に

京都の浜口炎ヘッドコーチは、勝因として守備で我慢できたこと。さらにペイント内の得点で、36-18とダブルスコアをつけ、ゴール下の戦いで優位に立てたことを挙げる。「第1クォーターにジャンプスタートを許しましたが、第2クォーター以降はディフェンスで踏ん張れました。そして前半に相手のビッグマンをファウルトラブルにさせたのは、インサイドを突きたかったウチには非常に良かったです」

「京都はディフェンスができないチームと数字上で出ています。トランジションも遅い。そこをチームとしてなんとか改善したいです。今日はビッグマン3人(外国籍選手2人と永吉の同時起用)を使ってスイッチしながらうまく守ったり、琉球のプレッシャーがきつい時は綿貫(瞬)、(伊藤)達哉、片岡(大晴)の3人で乗りきったりと、この試合については良いディフェンスができました」

また、勝敗を分ける大きなポイントとなったのが、京都2点リードで残り18秒から始まった琉球のオフェンスだった。時間をギリギリまで使いながら同点、もしくは逆転を狙うのが1つのセオリーだが、ここで琉球は岸本が5秒しか時間を消費せずにクイック3ポイントシュートを放つ。これが決まり一時は逆転したが、京都に多くの残り時間を与えたことが、あくまで結果論ではあるが、再逆転を許す要因となったのかもしれない。

守備力を信じての『確率論』が結果的に裏目に

だが、この場面について琉球の佐々宜央ヘッドコーチは「追っている立場として時間を潰して(シュートを打つ)、ではない。僕たちは確率的にディフェンスのチームだと思っているので、最後には守りきれるという可能性を信じました。岸本に行けるなら行っていいぞと言っていました」とコメント。クイックシュートは計画していた一つであり、これまでの好成績を支えてきた守備力を信じての決断だった。

一方、浜口ヘッドコーチは、「最初はジョシュアのインサイド、そこが入らなかったらセカンドオプションでジュリアンということは言っていました」と振り返る。琉球としてはインサイドで大暴れしていたスミスにボールを入れさせず、計15本中3本成功のみとシュートタッチが良くなかったマブンガにボールを持たせたのは、『確率論』で悪くない流れだった。しかし、ここでマブンガが勝負強さを見せた。

敵地で大きな白星を挙げた京都としては、この勢いを今週末に対戦するシーホース三河戦につなげ再びのリーグ上位相手から勝利を挙げたいところだ。