「相手よりも激しさを持って40分間やり続けれられるか」
栃木ブレックスは東地区首位を走るアルバルク東京と対戦。激闘を
キャプテンの田臥勇太も「A東京さんは特にディフェンスで40分
栃木は序盤、A東京を上回る激しいディフェンスで先行するも、最
終盤まで競り、最後に力尽きたものの、敗因を見つけるのが難しい
「どれか一つというのは難しく、局面局面でできる時もあればでき
逆に、東地区で首位を走るA東京を相手にこれだけのパフォーマン
「ブロックされないように頑張ります」
A東京と栃木、その差をあえて探すとしたら、勝負どころで決定的な仕事をするタレントの有無だった。A東京では田中大貴が第1戦で10アシスト、第2戦でゲームハイの20得点を挙げている。スタッツ以上に、勝敗を左右する場面で自ら責任を取っていく意気込みを見せ、それをチームの勝利という形につないだ。
その田中大貴について田臥は「さすが」と称賛する。「彼の集中力というのはこの2試合すごく感じましたし、さすがだなって思いましたね。チームのエースとして自覚を持って、オフェンスもディフェンスも昨シーズンより違うと感じました」
田中は日本代表の中心を担う選手の一人。その成長は、そのまま日本の成長にもつながる。「対戦相手ですけど、そういう成長は僕はすごくうれしい」という田臥の言葉は印象深かった。
そんな田中に勝敗を左右するチェイスダウンブロックを食らった田臥は、「次はブロックされないように頑張ります」と笑顔で話し、記者たちの笑いを誘った。
田臥はどんな試合でも基本的に表情を変えず、真摯にインタビューに応える。敗戦後に笑顔を見せるのは珍しいことだった。敗れたとはいえ、試合が終わってみれば田中の成長を肌で感じられたことが、試合の充実感へと変わったのかもしれない。
田臥は日本バスケ界の成長を歓迎しつつ、これからも戦い続ける。