[知らエク]vol.5~すべてのパフォーマンスの基礎となる『正しい姿勢』を作る

2018/01/13
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知らなきゃ損する簡単エクササイズでパフォーマンスアップ!

バスケットボール専門のトレーナー監修による『知らエク』。第3回まではウォーミングアップを、そして第4回はクールダウンを紹介しましたが、今回はちょっと趣を変えて、スポーツをやる以前の基本中の基本、『姿勢』を取り上げます。

現代人のほとんどが姿勢を崩してしまっています。これが肩こりや腰痛、肩こりに伴う頭痛など不定愁訴(病気ではなくても身体に不調が起きる原因)になります。姿勢が悪いと内蔵の位置も下に落ちてしまい、圧迫されて血液の循環も悪くなります。人間が本来持つ根本的な力を出すために、正しい姿勢を確認しておきましょう。その前に皆さんにも当てはまるのではないか、ということで『悪い姿勢』を最初にお見せします。

~悪い姿勢~

スポーツをやる上でも正しい姿勢は重要です。昔はピラミッドの底辺に基礎体力が来て、その上に基礎技術、さらにその上に高等技術や戦術が来るとされてきました。近年では基礎体力の下に『日常生活』が入ります。これはコンディショニングの考え方で、普段の生活での姿勢が悪ければ、そこから上のピラミッドにつながる基本的な体力も技術も、底辺が弱くがためにガラガラと崩れていってしまいます。

姿勢が崩れたままプレーすると、本来のパワーやジャンプ力、相手の動きに合わせた瞬時のスピードが発揮できないし、それ以上の高度な技術を制することができなくなります。

~正しい姿勢~

正しい姿勢では、真っ直ぐ立った時に足首の関節と膝関節と股関節が一直線上になります。上から眉間、鼻柱、顎、みぞおち、へそ、恥骨、これが一直線上に結ばれます。バスケでここからひざを曲げて前傾させたとしても、トッププレーヤーはそこが全部一直線上に乗ってるんです。

ウォーミングアップのストレッチとは別に、鏡で姿勢をチェックする習慣をつけましょう。肩の左右のズレ、X脚やO脚も姿勢から来るものです。スポーツはどうしても同じ動作の繰り返しで左右得意な側を多用するので、左右のズレが出やすいです。またX脚やO脚はパワーが発揮できないだけでなく、着地や左右の動きでのひざの負担が大きくなるので外傷の原因にもなります。

~ウォーキングからジョグ、ジョグからラン~

まずは普段の生活で、猫背だったり反り腰にならないよう正しい姿勢を意識する。気付いた時に直すぐらいでいいのですが、それが徐々に習慣となって、正しい姿勢でいられる時間を長くするのが重要です。最終的には無意識で常に正しい姿勢を取れるようになりましょう。まずは立ち方。そこから本来人間が一番使うウォーキングをしっかりやります。そのスピードを速くすればジョグになり、ジョグがランになります。正しい姿勢で走ることが、競技で必要なパワーにつながっていきます。

日常生活でできないことは競技でもできません。ただ、プレーヤーでない人にも日常を正しい姿勢で過ごすことはメリットばかりです。健康作りの基本だし、美しいプロポーションにもつながります。

監修トレーナー:江上猛
福岡県のトレーニングジムK2ATT(カット)を拠点に、プロからアマチュア、幼児から高齢者まで幅広く指導。全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナーの資格を持ち、競技力向上、リハビリテーションエクササイズ指導、健康作り、ボディーメイキングに対応しており、バスケ選手だけでなくプロ野球選手やパラリンピック車いす日本代表選手も指導している。
制作=バスケット・カウント ディレクション=一般社団法人TSO 衣装協力=AKTR

知らなきゃ損するエクササイズ[知らエク]INDEX
[vol.1]バスケ選手特有の問題、首と肩のコリをほぐす
[vol.2]肩甲骨を動かすことで肩の動きをなめらかに
[vol.3]下半身のポテンシャルを引き出してジャンプ力UP
[vol.4]身体が温かいうちにクールダウンで筋肉の緊張を取り去る
[vol.5]すべてのパフォーマンスの基礎となる『正しい姿勢』を作る
[vol.6]盤矯正で腰回り、背骨周りの筋肉を緩め腰トラブルを予防
[vol.7]どのポジションでも必要なジャンプ力を得るエクササイズ
[vol.8]腹圧を意識した体幹トレーニングで『無意識の意識』の獲得へ