若いシェーファー・アヴィ幸樹がダブル・ダブルの活躍
無観客で再開されたBリーグ、滋賀レイクスターズはホームにアルバルク東京を迎えたが、試合が始まる前から勝ち目はほとんどなかったと言っていい。ヘンリー・ウォーカー、ジェフ・エアーズ、クレイグ・ブラッキンズと外国籍選手の3名すべてが欠場したからだ。
新型コロナウイルスの問題がある中、この3選手から健康不安、および家族の健康上の理由から出場が困難との申し入れがあった。滋賀は選手と話し合いの末に、欠場を承諾。クラブリリースで、「苦渋の決断ではありますが、状況が落ち着いた時に最大のパフォーマンスを出して欲しいという思いから、その申し入れを受け入れることにいたしました」と発表している。
Bリーグを連覇している『王者』A東京に対し、滋賀では若いシェーファー・アヴィ幸樹とベテランの荒尾岳のインサイドコンビで立ち向かう。前半で24-46と大差を付けられたものの、後半に反撃。特にA東京からレンタル移籍で滋賀に在籍している齋藤拓実とシェーファーが奮起して流れを引き戻し、第3クォーターのラスト2分半で谷口光貴の連続3ポイントシュートを含む10-2のランで13点差まで追い上げて最終クォーターを迎えた。
しかし、相手はどこよりも試合巧者のA東京であり、特定の選手にプレータイムが集中する滋賀は試合終盤になるに従ってスタミナ面で厳しさが目立つように。最後は疲弊のない津山尚大の強引なアタックを止められず、連続失点で突き放されて82-65で敗れた。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まるまで、3選手は欠場を続けるだろう。西地区3位の滋賀はまだチャンピオンシップ進出の可能性を残しているが、非常に厳しいと言わざるを得ない。それでも不安がっている3選手にプレーを強いるわけにもいかない。
一方で、今シーズン最長の36分出場となったシェーファーは、16得点18リバウンドを記録。得点、リバウンドともに2年目のプロキャリアで最多の数字で、もちろんダブル・ダブルも自身初。A東京ではチームメートだったアレックス・カークは26得点15リバウンドで、そのインパクトには及ばなかったものの、自信を得られた試合だったに違いない。
収穫がなかったわけではないが、明日も苦戦は必死。個々の選手がチャンスをどう生かし、勝利に繋げられるかが問われる。
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