「私たちにできることを微力ながら精一杯取り組む」
3月11日、仙台89ERSは仙台市若林区の荒浜地区を訪れ、14時46分に荒浜の深沼海岸で黙祷を捧げた。
仙台89ERSは震災を経験したクラブとして、「助け合い、チームワークのスピリッツをバスケットボールで表現し、日本中、そして世界に発信する」ことをクラブ理念として掲げている。東日本大震災を風化させないこと、スポーツを通じてたくさんの人に勇気や希望、感動をあたえられるよう、チーム一丸で闘っていくことを目指している。
石巻出身で自身も被災者である阿部翔太は「一日だけでもいいので皆さんに当時のことを思い出し、もう一度知ってほしいと思います」と、東日本大震災から9年が経ち徐々に風化していることへ危機感を持っている。
キャプテンの月野雅人も「東日本大震災から9年。被災地の宮城県で今こうして仙台89ERSがプロ球団として活動できていることに感謝するとともに、この地でプロ選手として働けていることの意義、役割をあらためて感じます」と話す。
宮城県内には今もなお震災の爪痕が残っている場所が多い。月野はプロバスケット選手として、被災地のためにできることをしていくと言う。「今もまだ多くの方々が復興に向けて活動されていることを忘れずに、私たちにできることを微力ながら精一杯取り組み、スポーツを通して少しでも多くの方に勇気や感動、希望や喜びをお届けできるよう頑張ります」
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