前半で70失点も後半を45失点に抑える
ウィザーズがホームにニックスを迎えた一戦。ウィザーズは前半に最大で18点のビハインドを背負ったが、第3クォーターに20得点を固めたブラッドリー・ビールの活躍で追いつき、後半を68-45で圧倒して122-115で逆転勝利を収めた。
前回の試合では無得点に終わった八村塁だったが、この日はスタートから最高のパフォーマンスを見せる。トーマス・ブライアントのペイントアタックに合わせてゴール下に走り込み、豪快なダンクで先制点を挙げた。さらに速攻の先頭を走りダンクを決めると、ドライブからロールターンし、空中でボールを右手から左手に持ち替えての難しいシュートを決める。
止まらない八村はブロックショットにアシストとオールラウンドな活躍を見せ、18-4のランを牽引。その後も正しいプレーを選択し、自身のシュートチャンスと判断するとリングへアタックし、シュートファウルを獲得していき、4本すべてのフリースローを成功させて前半で得点を2桁に乗せた。第3クォーターにはパワードリブルでジュリアス・ランドルを吹き飛ばし、豪快なダンクを決めて力強さを証明している。
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— Washington Wizards (@WashWizards) March 10, 2020
ウィザーズはディフェンスが崩壊したことで54-70で前半を終えたが、第3クォーターにビールが20得点を挙げるエースの働きを見せ、同点に追いつく。最終クォーターはトーマス・ブライアントがビールとの合わせで得点を重ね、モリッツ・バグナーがオフェンスファウルを誘発するなど、インサイド陣が奮闘。前半はローテーションのミスなどが目立ったが、粘り強いディフェンスで流れを呼び込み、全員バスケが機能して逆転勝利を収めた。
八村は29分間の出場で12得点7リバウンド2アシスト2ブロックを記録。マルチな活躍で勝利に貢献したが、最終クォーターはプレーしなかった。ただ、これは他のインサイド陣が好パフォーマンスを見せた結果で、チームとしては大いにポジティブ。これまではインサイド陣のプレーが安定せず、八村がセンターを務めるシーンもあった。この試合のようにフロントコートが安定すれば、八村は過度に消耗することなく自分のプレーに集中できる。
ビールはこの試合でも40点と好調をキープしている。ウィザーズがシーズン終盤に上向くためには、こういったチーム全体の底上げが欠かせない。
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— Washington Wizards (@WashWizards) March 11, 2020