スタメンの交代劇「代えられて当然」
栃木ブレックスは日曜日に行われた三遠ネオフェニックスとの第2
栃木はトランジションから2本続けて3ポイントシュートを許し、
結果的にベンチメンバーの奮闘でクロスゲームに持ち込んだが、
「チームスポーツなので、
立ち上がりは大事。誰もがそれを分かっているが、
喜多川と山崎の復調「自分の仕事をやればああいう形に」
それでも、ここに来て栃木には明るい話題も多い。ヘッドコーチ交代と時を同じくするかのように、ベンチメンバーの台頭が目立っている。喜多川修平は3試合連続2桁得点を記録するなどスコアラーとしての本領を取り戻しつつある。山崎稜は三遠との2試合で14得点、13得点とシーズンハイのパフォーマンスを披露した。
「特にこの2試合は修平だったり稜がアグレッシブにやってくれて、自分の仕事をやればああいう形になるとはっきり見せてくれた。チームのレベルアップにつながります」と田臥もようやくフィットしてきた新加入選手の働きを称える。
また先日電撃復帰を果たした渡邉裕規の存在も栃木にとっては心強い。「彼は自分の意見を言えるポジションだし性格なので。中堅ということで責任を持って、戻って来た以上はやれることをやろうという意識を持ってやっている」と渡邊のオフコートでの存在感を強調した。
「チーム内で競争が増えるのは良いこと」
そして渡邉加入がもたらすものはそれだけではない。ガード陣の競争は一段と激化する。「彼が戻ってきたことでチーム内で競争が増えるのは良いことです。自分も張り合うとかじゃないですけど、チーム内の競争をみんなでやっていくので、これはチームにもプラスだと思ってます」
「誰と張り合うとかそういうのじゃなく、チームが一つでも多く勝つように、チームがレベルアップするためにナベは戻って来てくれた。チームメートはもちろんですけど、それ以上にファンの方がものすごく喜んでくれていたのはチームとして追い風になると思います」
安齋ヘッドコーチは「安心して使える選手が増えれば増えるほどありがたい」とコメントしている。ベンチメンバーが本来の力を取り戻し、渡邊が復帰したことによって、チーム内の競争は激しさを増す。栃木はこの正のスパイラルで高みを目指す。