今シーズンのカリーはベストシーズンと呼ぶに相応しい活躍を披露。平均得点(30.1)、3ポイントシュート成功数(402本)、フリースロー成功率(90.8%)、平均スティール(2.14)と、4部門でリーグトップの数字を叩き出し、2年連続でMVPを受賞した。

さらにはマイケル・ジョーダンを擁するブルズの歴代最多勝利数を更新し、73勝9敗という成績でレギュラーシーズンを終えた。圧倒的な力でレギュラーシーズンを終えたカリーであったが、ファイナルではキャバリアーズに惜敗し、NBA制覇を逃すこととなった。

2015年10月31日
開幕3試合目のペリカンズ戦で、8本の3ポイントシュートを含むシーズンハイの53得点を挙げる。
2015年12月11日
得意のスクープショットを放つカリー。ダブルオーバータイムの末にセルティックスを破り、開幕24連勝を達成した。
2015年12月12日
バックスに敗れて開幕からの連勝が24でストップ。激しいマークを受けながらゲームハイの28得点を記録するも勝利には至らず。
2016年2月14日
名実ともにトップスターの仲間入りを果たし、3年連続NBAオールスター出場。豪華な顔ぶれとなったチームウェスト。
2016年3月6日
レイカーズ戦。引退を表明しているコービー・ブライアントとの最後のマッチアップ。
2016年4月7日
スパーズに勝利し、史上2チーム目のシーズン70勝に到達。
2016年4月13日
グリズリーズと対戦したレギュラーシーズン最終戦、カリーは3ポイントシュート成功数402本の新記録を樹立。チームはシーズン73勝で歴代最高勝利数を更新した。
2016年4月24日
プレーオフに入るとケガに苦しめられた。ロケッツとの第4戦ではケガをしてハーフタイム中に病院へ向かうことに。右ひざ靭帯損傷で2週間の離脱を余儀なくされた。
2016年5月10日
史上初となる満票での選出で、2年連続レギュラーシーズンMVPを受賞した。
2016年5月11日
ブレイザーズに勝利し、西カンファレンス決勝へ駒を進める。安堵の表情を浮かべる父デル・カリーとのオフショット。
2016年5月28日
サンダーと対戦した西カンファレンス決勝、大苦戦を強いられるも第6戦を勝利し、崖っぷちから3勝3敗のタイに持ち込む。7戦まで持ち込んだことを意味する「7」のポージング。
2016年5月30日
プレーオフ西カンファレンス決勝第7戦、サンダーを退け2年連続でNBAファイナル進出を決め、勝利の雄叫びを上げる。
2016年6月2日
NBAファイナル第1戦を勝利で飾る。この時点ではベンチで写真のポーズを取ってはしゃぐ余裕があったのだが……。
2016年6月8日
NBAファイナル第3戦。敵地で初黒星を喫する。カイリー・アービングの激しいマークに顔を歪めるカリー。この試合では19得点と振るわず。
2016年6月10日
NBAファイナル第4戦。ファイナルここまで11点、18点、19点と低調だったカリーだが、7本の3ポイントシュートを含む38得点を挙げ、敵地で勝利を飾る。これで3勝1敗、NBA連覇へ王手を掛けた。
2016年6月16日
NBAファイナル第6戦。ファウルアウトとなり、レブロンを止められず敗北。6つ目のファールを取られた際に激高し、クレイ・トンプソン、ショーン・リビングストンになだめられる。
2016年6/19日
運命のファイナル第7戦。一進一退の攻防が続く中、カリーのシュートは鬼の形相のレブロンにブロックされた。
2016年6月19日
NBAファイナル第7戦。接戦の末、キャバリアーズに敗北。歯車の狂ったカリーは終盤のシュートをことごとく決められずに17得点止まり。有終の美を飾ることはできなかった。

カリーのこの1年で残した記録は、前人未踏の402本の3ポイントシュート成功や年間73勝など、数え上げればキリがない。しかし、ポストシーズンに入ってからはコンディション不良に折り合いを付けながらのプレーを強いられて失速。レブロン・ジェームズが強力に牽引するキャブスに上を行かれた。NBAチャンピオンというフィナーレで締めくくるはずであったストーリーは、完結することなく終了を迎えた。